IRIS7クール目 day2 ゆくポート編
「最悪年末年始はゆくポートくるポート」と書いたら、本当にそうなった。
今日は午前中みっちり働いて、昼前に「ちょっと病院いってきます」で
こ れ か ら の 検 査 の 流 れ を 打 ち 合 わ せ る つ も り で
予約時間に駆け込んだ。
しかも、今日は来客があったので、久しぶりにスーツで。
40分ほど待って診察。
とりあえずポート周辺を押しても特に痛みはなく、腫れも赤みもない。
ので、
「じゃあとりあえず造影しましょうね」
だって。
スーツで。
放射線受付のとこで主治医に会って、「あれ今日は?」とすっとぼけられたので、「なんかこれから造影するらしいんですけど。思いがけずスピーディーな展開なんですけど。」と訴えたら、「あーポートねー」と微妙な笑顔で去って行った。
で、造影した結果、すぐに漏出が判明。
確かにカテーテルが鎖骨のとこでカーブしていて、そこが平べったくなっていて、造影剤の影がもやもや映ってる。
つまり、カテーテルがしっかり鎖骨に挟まって、擦れてるんだな。
だから鎖骨の上のあたりまで薬が漏出して腫れたんだな。
典型的なトラブルで、このまま放置して擦れていくとそのうちピンチオフが起こって、切れた端っこがどこかに流れて行っちゃうんだな。
例えば、心臓とか肺の血管に引っかかっちゃうんだな。
ということで。
「このまま放っておくとピンチオフしちゃうので、抜きましょう。ピンチオフが起こるともっと厄介なことになるので。」という当然の決断。当然うろたえるわし。
え?今から?
鎮静剤入れてもらえますか?
今からですか?
うーん、でも放置してもリスクしかないし、ポート入れるより全然楽な処置だから、大丈夫だとのこと。(ポート入れる時もそう言われたよ。)
何だかんだいっても流れに逆らわない人生を送っているので、休憩を挟んで夕方から抜去手術を受けることにした。
とはいえこのトレンディドラマ並みにスピーディーな展開を誰かに伝えたいのに誰もいないので、とりあえず職場に取って返して「これから簡単な手術受けてくるので、病休延長でお願いします」「忘年会はドタキャンします。申し訳ありません」とやって、あとは右腕が利かなくなっても大丈夫なようにすぐ食べられるものを、というより昼食もまだだったのであれこれ買って、ついでにちょっと高いアイスも買って、自宅に寄って化粧を落として着替えてささっと食べて、車も置いて病院に歩いて戻ったらすぐに呼ばれた。
外科外来の処置室に通されて、検査衣に着替えるとかもなく、脱げるところまで脱いで、非常にカジュアルに処置の準備開始。
「やっぱり鎮静剤だめですか?」「でもねえ、みんななしでやってるからねえ、大丈夫ですよ」「それポート入れる時も言われたんですよ」という小さな抗争を経て、「看護師さんが手を握ってくれる」という非常に原始的な鎮静行為が行われた。
で、消毒して、消毒して、布掛けて、まずは麻酔から。
ていうか、麻酔痛い!
麻酔って、刺す時よりも皮下に広がっていく時の方が何十倍も痛いんだね!
しかし今回はしっかり麻酔が効いたらしく、(それでも途中でちょっと足してもらったけど、)確かにほとんど痛くなかった。
痛くはなかったけど……やっぱり皮下からポートを押し出す(想像)とか、血管からカテーテルを引っこ抜く(想像)とか、力ずく的な処置がメインで辛かった。
結局、やっぱり涙目。
今日は午前中みっちり働いて、昼前に「ちょっと病院いってきます」で
こ れ か ら の 検 査 の 流 れ を 打 ち 合 わ せ る つ も り で
予約時間に駆け込んだ。
しかも、今日は来客があったので、久しぶりにスーツで。
40分ほど待って診察。
とりあえずポート周辺を押しても特に痛みはなく、腫れも赤みもない。
ので、
「じゃあとりあえず造影しましょうね」
だって。
スーツで。
放射線受付のとこで主治医に会って、「あれ今日は?」とすっとぼけられたので、「なんかこれから造影するらしいんですけど。思いがけずスピーディーな展開なんですけど。」と訴えたら、「あーポートねー」と微妙な笑顔で去って行った。
で、造影した結果、すぐに漏出が判明。
確かにカテーテルが鎖骨のとこでカーブしていて、そこが平べったくなっていて、造影剤の影がもやもや映ってる。
つまり、カテーテルがしっかり鎖骨に挟まって、擦れてるんだな。
だから鎖骨の上のあたりまで薬が漏出して腫れたんだな。
典型的なトラブルで、このまま放置して擦れていくとそのうちピンチオフが起こって、切れた端っこがどこかに流れて行っちゃうんだな。
例えば、心臓とか肺の血管に引っかかっちゃうんだな。
ということで。
「このまま放っておくとピンチオフしちゃうので、抜きましょう。ピンチオフが起こるともっと厄介なことになるので。」という当然の決断。当然うろたえるわし。
え?今から?
鎮静剤入れてもらえますか?
今からですか?
うーん、でも放置してもリスクしかないし、ポート入れるより全然楽な処置だから、大丈夫だとのこと。(ポート入れる時もそう言われたよ。)
何だかんだいっても流れに逆らわない人生を送っているので、休憩を挟んで夕方から抜去手術を受けることにした。
とはいえこのトレンディドラマ並みにスピーディーな展開を誰かに伝えたいのに誰もいないので、とりあえず職場に取って返して「これから簡単な手術受けてくるので、病休延長でお願いします」「忘年会はドタキャンします。申し訳ありません」とやって、あとは右腕が利かなくなっても大丈夫なようにすぐ食べられるものを、というより昼食もまだだったのであれこれ買って、ついでにちょっと高いアイスも買って、自宅に寄って化粧を落として着替えてささっと食べて、車も置いて病院に歩いて戻ったらすぐに呼ばれた。
外科外来の処置室に通されて、検査衣に着替えるとかもなく、脱げるところまで脱いで、非常にカジュアルに処置の準備開始。
「やっぱり鎮静剤だめですか?」「でもねえ、みんななしでやってるからねえ、大丈夫ですよ」「それポート入れる時も言われたんですよ」という小さな抗争を経て、「看護師さんが手を握ってくれる」という非常に原始的な鎮静行為が行われた。
で、消毒して、消毒して、布掛けて、まずは麻酔から。
ていうか、麻酔痛い!
麻酔って、刺す時よりも皮下に広がっていく時の方が何十倍も痛いんだね!
しかし今回はしっかり麻酔が効いたらしく、(それでも途中でちょっと足してもらったけど、)確かにほとんど痛くなかった。
痛くはなかったけど……やっぱり皮下からポートを押し出す(想像)とか、血管からカテーテルを引っこ抜く(想像)とか、力ずく的な処置がメインで辛かった。
結局、やっぱり涙目。
どうやらカテーテルが擦り切れていると引っこ抜く途中で切れることがごくまれにあるらしく、そうなったら血管造影して別なカテーテルで引っかけて取らなきゃいけなくなったりするそうだが、出てきたカテーテルはちゃんと端っこの逆流防止弁まであったので一安心。
しかしポート本体は思ったより全然薄っぺらい透明なプラスチックだし、カテーテルも白とグレーの細いゴムチューブにしか見えないし、2年以上懸案事項だった彼らは、身体から出してみたら思いの外あっさりしたものだった。
さすがに「それください」とは言わなかった。
所要時間およそ30分。もっと短かったかもしれん。
皮膚がすぐにかぶれると言ったら傷口の圧迫も弱いもんで、鎮痛剤についても特に言われず、傷口の上にステリー、そして防水パッチが貼られ、シャワーとかでどうしても気になるなら市販の防水フィルムを更に上に貼ってくれ、とのことだった。
そーしーてー。
新しいポートは逆側に入れましょう。25日はどうですか?
ときたもんだ!
えー超あっさり!
25日に入れちゃえば、年明けも予定通り治療できますよ。
って確かに。ああ確かに。
しかも恐る恐る尋ねてみたら、日帰りで入れるってさ。
えーまじで。まじで。そんなあっさり。
しかしやっぱり逆らわない人生なので、それでも粘って25日の夕方からの手術にしてもらった。
25日の昼はクリスマス大会なので。
で、ポート入れ終わったら、内科で主治医とこれからの治療についてお話するってさ。
ていうかさあ。
つまり、メリークリスマス。ってことかぁ。
さあこれからしばらくは傷口とシャワーと痛みとの戦いになるので、ドラッグストアで防水フィルムと滅菌ガーゼを買い込んで帰った。
今のところ、まだ傷口の痛みはきてないけど、やっぱりこれはそのうち痛むんだろうなぁ。
大量の胃薬と、ロキソニン飲んで寝よう。
正直、IRISの侵襲なんて吹っ飛んだ一日だった。
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えー超あっさり!
25日に入れちゃえば、年明けも予定通り治療できますよ。
って確かに。ああ確かに。
しかも恐る恐る尋ねてみたら、日帰りで入れるってさ。
えーまじで。まじで。そんなあっさり。
しかしやっぱり逆らわない人生なので、それでも粘って25日の夕方からの手術にしてもらった。
25日の昼はクリスマス大会なので。
で、ポート入れ終わったら、内科で主治医とこれからの治療についてお話するってさ。
ていうかさあ。
つまり、メリークリスマス。ってことかぁ。
さあこれからしばらくは傷口とシャワーと痛みとの戦いになるので、ドラッグストアで防水フィルムと滅菌ガーゼを買い込んで帰った。
今のところ、まだ傷口の痛みはきてないけど、やっぱりこれはそのうち痛むんだろうなぁ。
大量の胃薬と、ロキソニン飲んで寝よう。
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by amefurashimodoki
| 2013-12-20 20:57
| IRIS+BV
2011年、35歳で直腸がん+両肺転移が判明、ステージ4からのスタート。低位前方術、FOLFOX、FOLFIRI、UFT/LV、IRIS、Cet、肺切除、ロンサーフ、肺RFA。
by あめふら
by あめふら
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