あめふら日記

入院15日目(術後11日目)

昨日の夕食後に酸化マグネシウムを止めた。
結果、便通がピタッと止まった。
これもまた微妙。腸閉塞怖い。


夜中トイレに起きなかったせいか、ずうっと寝ていて看護師さんに起こされた。
それだけ睡眠時間が足りてないってことだろうか。
いくらでも眠れる感じ。


朝食後は酸化マグネシウム。
排便が止まると、排尿も止まる気がする。
そして排尿時の膀胱がきゅーっと絞れる感じがとても嫌だ。



今日は消化器内科の外来診察の日だが、午前中の外来が終わるまでは呼ばれまいとタカをくくる。
散歩がてら一階に下りてみて、暑さにおののく。
そうか今は夏か。
病棟の方が冷房が調整できる分格段に涼しい。
常に28℃で生活しているので、すっかり皮膚感覚が麻痺している感じ。



そうこうしているうちに、消化器内科に呼ばれる。
お久しぶりですせんせー。

これからの治療について。

これまた聞けば聞くほど過酷な内容。
化学療法は2週間に1度の通院で行う。
ただし、最初の1回だけは入院で。
何より副作用がどういうふうにどれくらい出るか分からないので、長めの入院で様子を見ることにする。
治療内容は、2種類の化学療法に、分子標的薬3種類の組み合わせで投薬する。

化学療法2つのうち、FOLFIRIは脱毛、FOLFOXは神経障害が大きな副作用。
どちらから始めても効果はほぼ変わらない。
また、分子標的薬もそれぞれに副作用がある。

以前先生からもらった化学療法のパンフも読んだし、先生からも改めてそれぞれの薬の副作用について聞く。
その上で、どの薬から始めたいという希望はありますか?と。
うーんそういわれても。

ベストな治療法をお願いしたいんですが。
それによって仕事の調整もありますし……
すると、フルタイムで働きながらの治療は難しいかもしれない、と。
ただ、仕事しながら通院して治療をしている人は多いとか。
しかし現実問題、治療がいつ終わるかあてもないのに、休職しても仕方ないんだよなぁ。
治療内容については、次回の消化器内科受診の時に詰めることにした。
愚痴とか不満とかどんどん吐き出してくださいと言われたが、何を言えばいいのかわからん。



病室に戻って茫然としていると、同室の乳がんの患者さんが、「自分も手術の前に半年化学療法受けたのよ」と。
この方はポートを設置せず、3週間に一度、自分で運転して通って腕の血管から点滴で投薬。
結果、腫瘍はかなり小さくなり、今回摘出にこぎつけたそうだ。
ただ、最後には点滴ができないほど腕が腫れたとのこと。

また、別の乳がん患者さんも腕から入れたが、皮膚がまっ黒くなって途中で治療を休んだと言っていた。
私の狭い人脈から見てみると、どうもポート設置になるのは私だけみたいだけど。
まぁ相性が合えば化学療法はとても効くということね。


ただ、髪は短くしなさいとみんなに言われた。
ああ。



夕方になってもポート設置に呼ばれないので、今日はないだろうとすっかり油断していたところ。
何と「今から入れます」と先生が呼びに来た。
あ、ドレーンの抜糸を痛くした、今月から外科に入った研修医先生だ。
内科で込み入った話してきた後で申し訳ないんですけど、今日やっちゃいます。夕食には間に合います。
焦る。それは焦る。どうしても今日じゃないとだめなんですかー。
正に不意打ち。完全にやられた。
じゃあ下で待ってますから。って、待ってなくていいですー。


施術は放射線科の透視室で行われる。
研修医のガーゼちゃん(ドレーン抜去後にさっさとガーゼあててくれた)がアリスのウサギのような状態で途中で待ち構えていた。逃がさないってことか。
あたふたと向かうと、スタッフ全員鉛エプロン装着の上お待ちだった。
ああ、執刀は抜糸くん(ドレーンの抜糸を痛くした前期研修医)かー。監督はめがねくん(後期研修医?お兄さんだけどお父さんじゃない)かー。
簡単な手術だけど痛くない手術じゃないよねー。
大きい先生はいないのか?いないよね?いないのかー。


もう一度確認します。どうしても今日じゃないとだめですか?心の準備がー。


透視台に病衣のまま横になり、右肩を大きくはだける。
顔に近い部位なので、顔の上に針金の枠を置いて、その上に手術用の不織布をかける。
この段階で情けないことに貧血を起こした。
すいません、ちょっと待ってください、待って待って。きゅー。
その結果、閉塞感がだめなんだろうということで、不織布が半分だけめくられた。なんか初めてケージに入れられて暴れてる動物のようだ。拘束帯とか出てきたらやだなー。
あとは、絶対に呼吸早くしないでください。と。
この上過呼吸とか絶対嫌だ。
左腕に血圧計と酸素濃度計がつけられる。看護師さん「大丈夫、血圧は90あるから」ってね。それ以上下がっても、始まったらいっそ止めないで。


最後にもう一つ確認します。これは全身麻酔にはならないんですか?

みなさん局所麻酔でやってますから、大丈夫ですよーと看護師さん。
何が大丈夫なんだー。


その後。
エコーで血管の部位を確認し、カテーテルを差し、ポートを埋め込んで1時間以内に終了した。らしい。
何をやってるのかもはや分からない。
ただ、大変なことになってるということだけ。
抜糸くんとめがねくんのやりとりが聞こえ、途中からガーゼちゃんが登場して透視台の操作に苦慮し、看護師さんは進行具合を確認しながら「あと少しだから」とか「押されてるだけだから」とか声をかけてくれるけど、そこに想像が加わってパニック。

というか、もう最初の局所麻酔から激痛で、麻酔したはずなのにまだまだ痛くて、追加の麻酔がまた痛くて、切られて痛くて押されて痛くて縫われて痛くて、とにかくもう何もかも痛い。


看護師さんに頭をしっかりと押さえられ、いや優しく撫でられながら、「歯医者さんの麻酔はどうしてたの?」と聞かれ、「いつも追加してもらってます」と答えてはたと気づいた。
あ、自分、麻酔効きにくいんだー。
昔ちょっとした怪我を縫合してもらった時も、麻酔したのに激痛だったし。
手術の時も、あっさり覚めたし。
そういえば胃カメラのキシロカインも?
看護師さんも先生も、「それって麻酔が効きにくい体質ってことだねぇ、でももう切っちゃったから最後までやらなきゃね」と。
あー損な体質。


しかし痛いものは痛い!
いくらめがねくんが焦るな焦るなと言っても、患者がこれだけ騒いだら焦るよね、抜糸くん。
でも痛いのを痛いと言わないと、多分おかしくなるので思うさま騒がせてもらう。ごめんね。
もうやだ帰りたい、まで言ってしまった。
抜糸くんは私にとって、痛いことしかしない先生だよ(3歳児並みの認識)。


最後まで痛くてしまいにはぐったりして、はい終わりました、ほんとに終わりましたから!と言われて終了(ここまでにフェイントが2回くらいあった)。
今回は難しいところが本当に難しかったらしい。って何のことだ。
なんかカテーテル入れる時難儀したらしい。
最後に包帯で傷をぐっと圧迫し、テーピングで固定。
あまりにぐったりしているので、めがねくんに病棟から迎えに来てもらうけど車椅子にしますか?と言われ。
看護師さんは来るとき歩いてきたから帰りも車椅子いらないよね、とマッチョなことをのたまう。
来るときはこんな右肩ぐるぐる巻きとかにされてなかったんだけどなー。


すると透視室の扉が開き、誰が呼んだか(本当に謎)車椅子登場。
図らずもあこがれの車椅子での移動となった。
多分歩いて帰れと言われたら帰れたと思うが。



手術のダメージが大きくしおしおとなった状態で、車椅子で帰ってきたので同室の患者さんの同情を一身に浴びることになった。
手術跡が痛いのか圧迫が痛いのかよく分からないが、とにかく痛いので6時間ごとに痛み止めを服用する。
当然のことながら寝返りなんて打てたもんじゃないので、ベッドの頭部を上げ、直立不動で寝た。



ちなみに夕食は結局全部食べた。
左手でスプーンを使い、デザートのスイカまで。意地になって食べた。



今日は酸化マグネシウムのコントロールが上手くいったようで、就寝後に起きずに済んだ。
やはり朝・昼のみの服用を続けよう。







by amefurashimodoki | 2011-08-08 22:21 | 第一回入院(低位前方術/外科)
2011年、35歳で直腸がん+両肺転移が判明、ステージ4からのスタート。低位前方術、FOLFOX、FOLFIRI、UFT/LV、IRIS、Cet、肺切除、ロンサーフ、肺RFA。
by あめふら
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