あめふら日記

そして、気胸になる⑤


結局癒着術のあれこれは4日ほど続いた。
熱ががーんとあがったのは最初の二日くらいだったんだけど、そのあとも朝イチの検温高めが続いたので何だろう、と思っていたら、骨転移の痛み対策で飲んでいた一日三回ロキソニンのせいかも……昼間はそれで下がってたのかも……

しかし熱は下がってもモチベーションは上がらないし体調は戻らないし、それまでなんともなかった胸腔ドレーンが急に痛み出したりして、なんだかもう散々。


癒着術から4日でドレーン抜去、その後整形外科のMRI撮影の残りをやった(どうやら前回は必要な分の半分しか撮ってなかったらしい。前回は胸椎と腰椎、今回は骨盤と大腿骨)。
しかし今回も結局2時間くらいかかってるので、確かにこれを一気に撮影しちゃうのは無理だわね。



ということで、急患室から17日目にしてやっと退院。ああしかし、骨転移のおかげで立ってても座ってても寝てても痛いので、とにかくもう一刻も早く骨の治療を始めましょう。明日診察で泣きつく。絶対泣きつく。



今のところ、オキシコドン20mg×2、ロキソニン60mg×3、レスキューでオキノーム5mgを日に3回くらい。
感触としては、レスキューよりベースのオキシコドンを増やしたい感じ。

入院中はナースコールでオキノームを頼むことが多くて、もうここ何の病棟?みたいなね(´・д・`)
もう痛くてへにゃへにゃですよ。






# by amefurashimodoki | 2017-07-02 20:28 | 病気さまざま | Comments(6)

そして、気胸になる④


5日間のフィブロガミンが終了。



朝の回診にて。
あめふらさん、これはあくまでも提案なんだけど、と先生が言う。

フィブロガミンも効いてきたみたいで、そろそろドレーン抜けるかな、とは思うんだけど。
ただ、今回の気胸って何が原因なのか分からなくて、今回気胸が治ってはいお疲れさまでした、で終わる可能性もあるんだけど、もし次も気胸になった場合、もう一度さらに気胸になる可能性ってぐんと高くなるんだよね。
で、そうなると、まぁ2回目まではドレナージで対処するとしても、3回目となると手術を勧めることが多いです。
あと、将来の可能性としては、がん性胸水というのが肺と胸膜の間に溜まって、呼吸を圧迫する可能性もあるのね。

なので、今せっかく胸腔ドレーン入ってるし、胸膜癒着術っていって、ドレーンから薬を入れて肺の中で炎症を起こすことによって、肺と胸膜をくっつけて隙間をなくして、気胸と胸水を予防する、というやり方があります。
これから先も肺の手術をする可能性がある患者さんには勧められないんだけど、あめふらさんはもう手術の可能性はほぼゼロなので、どうかなあと。

ま、あくまでも提案なので、ちょっと考えてみてください。
我々もちょっと回診して戻ってきますからね。(えっと1じかんくらいですか)



ああ、フィブロガミンは癒着術を回避するための治療じゃなかったのか……
でもなあ、どうせだしなあ、やっちゃったほうがいいのかなあ……

ということで、胸膜癒着術を受けることにした。
ただし、心の準備があるので次の日ってことで。


ついでにいうと、この日は整形外科でのMRI撮影2時間+大部屋に引っ越しでへとへとであった。



次の日。
さーやりましょうかー、という勢いで先生方がやってきた。
で、肝心の癒着術はというと……

部長先生と「自分の肺の組織が相当もろくなってたから今回の癒着術になったのか」みたいな話をあれこれあれこれしているうちに、終わった。
痛くもかゆくもなく。あれ。


で、薬を入れた後で、肺の中にまんべんなく行きわたるようにぐるぐるする。胃カメラのバリウムのマイルドな感じ。
ベッドに横になって、左側を下にして10分→仰向けになって10分→右側を下にして10分→うつぶせになって10分→ベッド上に座って10分。これを2セット。
そして、あとは横になって安静。

すると。
1時間くらい経った頃じゃろうか……突然身体がガタガタと震えだす。
あれおかしいなにこれこわい!
あめふらは熱を出したことがほとんどなかったので、いったい何が起こっているのやら。

この後2日間ほど39℃近い熱が続いた。
あと、息苦しさに関しては全く術後の苦しさのダイジェスト版だった。
息を吸っても入ってこないし、吐いても出ていかないし。これは苦しかった!






# by amefurashimodoki | 2017-07-02 10:32 | 病気さまざま | Comments(2)

そして、気胸になる③


ドレーンを入れて5日、ある日はしっかり膨らんでいた肺が次の日にはちょっとしぼんでいたり、と一進一退の状態が続いていた。
そもそもなんで気胸になったのかもわからないし、肺のどこに穴が開いたのかもはっきりしないし、ただ、体勢とか何とかの加減によって開いたり閉じたりしてる隙間があるようだ。
前回の手術の時にも気胸には手を焼いたので、ちょっとしっかり対応したいよね。



ということで、作戦①。
このまま放っておいてもそのうち穴は塞がるんだろうけど、フィブロガミンというお薬を5日間連続で注射して、しっかりかさぶたを作って穴を塞ごうというもの。
えっ点滴⁉と思ったが、蓋を開けたらほんとに数分で終わる注射だったので楽勝。特にどうという副作用もないしね。

しかしエアリークはちょっと不安定。
ぽこぽこするのが全くないです、とは断言できない。うーん。


そこで、ついに作戦②。






# by amefurashimodoki | 2017-06-30 16:41 | 病気さまざま | Comments(0)

そして、気胸になる②


急患室まではなんとかゆるふわっとたどり着いたけれども、受付で「連絡なしで来ちゃったんですけど診てもらえますか」というフレーズが途中で息が切れちゃって言えないんですけど!
まじで破れ提灯のきもち。


で、待合室でぱくぱくしてたらそのうち診察室に呼ばれた。

ここでも担当の先生がこないだまで呼吸器外科にいた研修医氏で、あれもしかしてあめふらさんじゃないですかお元気なはずないですよね、痛みはないけど?息が苦しい?ちょっと仰向けに寝てください、この辺とかは?(あちこち押される → 物理的に痛い)エコーも見ますね、はいじゃ起きてください血ガス取ります(ぶすり)、じゃあレントゲン行ってきてください、


そして帰ってきたら


じゃあ荷物全部持って奥へどうぞ


奥ってどこかのう、だめなとこに入っちゃったら止められるよね、とおっかなびっくり行ってみたら、いわゆる救命救急センター処置室にたどり着いてしまったのである。
そして処置台の上に当たり前のように病衣(しかも微妙なところでサイズ違い)が置いてあるのである。
じゃあ荷物はそちらに置いていただいて、カーテン閉めて着替え終わったら教えてくださいねーって看護師さんの笑顔が弾けるよね。まぶしすぎるよね。
そして着替え終わったってまだ言わないうちからカーテン開けにくるよね。

ああママン、ぼくは今夜、ていうかしばらく、帰れないよ……


そしてぱたぱたと再登場する研修医氏。

あ、今呼吸器外科の先生呼びましたから、あと今撮ったレントゲンお見せしますんでちょっとお待ちくださいね。……ああ先生、ここ救命センターだから細いトロッカーないんですって、どれにします?好きなの使っていいそうです……ああえっと、でねあめふらさん、ええと、こっちが左の肺です。血管とか通ってて、白く見えますよね。で、こっちがあめふらさんの右の肺です。この真ん中あたり、真っ黒じゃないですか。ここね、肺じゃなくて、空気なんですよ。で、今残ってる肺が、ここ

とボールペンで指された先には


夏休みに小学生が卵2コを使って作った失敗玉子焼き、みたいなのが、かろうじて右側の胸壁?みたいなとこにへばりついていた。ぺしゃり。


ということで、あめふらにもぼんやりと、これはすごい気胸で、処置は胸腔ドレナージってやつだなー、というのが想像できた。なんかトロッカーつかみ取りみたいな状態になってたなー、あんなもんなんだな、と思う。


そして呼吸器外科のナイスガイとまさかの再会。

おお、こんばんは、今回は?気胸?あら何でまた。あーでも結構な気胸ですね。ドレーン入れましょうね。


はいじゃあ向こう向いて横になってくださいね、はい消毒します……麻酔します痛いです……はい入れていきます(道を切り開きつつあれこれしつつの感触)……はいここ一番痛いです……あとは長さ調節しますねー、……はいできあがり。


ということで、

胸腔ドレナージ(約1カ月ぶり4回目)


全部終わって救命救急センターの病室に収まった頃には、当然日付なんかとっくに跨いでいた。オキシパルスメーターと、心電図の電極シールと、あととにかくねもい。


そして生まれて初めて迎えた救命救急センターでの朝は、ベッド脇のドレーンバッグのとこから聞こえてくる、呼吸器外科部長の「あらあらあめふらさんどうしたのこれー」という大音声から始まった。

おはようございます……


とはいえ気胸なので最速で1週間後には退院とのことだったので、個室しか空いてないですけどいいですか、と言われても別に気にならなかった。

差額ベッド代は出るもん。今回は大丈夫だもん。

あとは両親に入院セットBを持ってきてもらい、暇つぶしに売店に買い物に行ったりしながら、非常に呑気かつ思いがけない入院生活がスタートした。
手術らしい手術も受けてないので、身体のダメージも最低限みたいなもんだし、歩けるし、ドレーンのとこもそんな痛くないし。

思いがけない展開で、考えていたこれからの予定が完全に白紙に戻ったのは大変困ったけど……
でもおやつとかちょっとつまみながら、毎朝レントゲン撮りながら、来週には退院するつもりでいた。






# by amefurashimodoki | 2017-06-29 11:43 | 病気さまざま | Comments(4)

そして、気胸になる①


2週間以上前のある夜。

もうそろそろ寝ようかなと思って、寝る前にはトイレな訳で……いや尾籠な話なんですけど、まぁトイレで軽くいきんだわけですよ。


そしたらねえ。

胸の中でね、何かがね、ぷつんと。




夜中にトイレでいきんだら弾ける胸の中の何か、って、こっちにしてみれば一体何なのか(ていうかそもそも一般的にそんなもんあんのか)全然想像もつかないわけですよ。

ひょっとして人間にはそんな夜もあるんでしょうか。

あめふらはあめふらしだからわかんないのかな。

あめふらも早く人間になりt




ていうかそんなのどうでもいいんですよ。

苦しいの。胸が。ていうか、息が。もっと具体的に分かりやすく言えば、呼吸が。

吸えないし吐けないの。


顔色も悪くない。

指先も白くなってない。

痺れたり、冷たくなってたりもしない。でも。


でもあめふらちょっと考えた。

今の自分の状況からいけば、例えばパニック障害とか過呼吸みたいな、メンタルに、ひいては呼吸にダメージが出るようなことが起こっても全然おかしくないわけで。


よし、ここはひとつ。





(あめふらはよこになっています……

(あめふらはよこになっています……




ぶばあ。

ぐるじい。

誰だ人の胸にセメント袋乗せたやつは。

許さないから出てきなさい。



(おそらくこの段階であめふらの肺はぺしゃんこに潰れてしまっていて、胸郭を持ち上げられなかったんだと思う。)




ここでついに自分は「これ以上待ってても症状は良くならない」と観念。

追い返されるかもしれないけど、死ぬ前に一回病院行っとこう、と思い、入院セットA(おはし、スリッパ、ティッシュ、充電器、印鑑など、入院してすぐに使うものだけが入っている)を持ち、きっと追い返されるんだろうなあ、と思いながら、ふらふらと急患室に向かったのである。


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# by amefurashimodoki | 2017-06-26 14:47 | 病気さまざま | Comments(8)
2011年、35歳で直腸がん+両肺転移が判明、ステージ4からのスタート。低位前方術、FOLFOX、FOLFIRI、UFT/LV、IRIS、Cet、肺切除、ロンサーフ、肺RFA。
by あめふら
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