あめふら日記

RFAへの道⑩ まずは行ってみよう




3月のCTの結果、全体的には増大傾向、ただし胸膜播種は画像上では消失、肝転移も石灰化、つまり壊死が始まっていることが分かった。
そこで主治医を通してB病院のIVR科にRFA実施について問い合わせてもらい、ついでに画像データも確認してもらったところ、外科手術と併用、かつ根治を狙わないという線でならいけるかも、という回答をいただいた。



今まで2回のトライ&エラー、悶々として悶々としてもう考えることに疲れ果てた3月末、あめふらは再びB病院に向かった。




朝イチでまずは診察。
予め主治医から聞いていた通り、RFAのみでの根治は難しいけれどもそれでもよければ、ということで、入院・RFA前提でさらに詳細な情報を得るために、血液検査とCT撮影。
噂には聞いていたが、これがダイナミックCTか……
すごい勢いで造影剤が入る!そして何回も撮影するから時間かかる!
ついでにいうと、造影剤の針が!痛い!(←これはCT自体とは関係ないけど、針痕の出血が止まるまで2~3時間かかった)


で、分かったこと。

1、右肺の一番大きくて血管も気管も巻き込んでるやつは、本体が大きくなってる(30mm超)だけではなく、周りに子株を作っているので、やっぱり外科切除が妥当

2、左肺上葉の腫瘍は確かに血管に接しているが、腫瘍の真ん中に血管があるわけではないのでRFA可能。ただ、なまじ太い血管(ここまで太いとRFAで焼けてしまうこともないそうだ)に接しているだけに、そこだけ温度が上がりきらず腫瘍が完全に焼き切れない可能性もある

3、右肺中葉?あたりの2つは周りに血管も気管もないのでRFAで焼き放題

4、他にも3mmくらいのちっちゃいのが出てきてるけど、これも焼ける

5、胸膜には何もなし、肝臓?……あれ何かあったっけ?ああそういえば何かが石灰化してるね(ケモを1カ月近くお休みしてたので、君たちはいったいどうしていたかと思っていたよ)

6、ちなみに腫瘍マーカーはほぼ倍増。


全体的に腫瘍が大きくなるペースが結構早いので、あまりゆったり構えるのはよろしくない感じ。
でも肺の転移巣でも微妙にサイズが小さくなってるのもあるので、ケモの効果はゼロではない。ケモとRFAと手術、いわゆる集学的治療でやっていくべき。



この結果を受けての、今後の方針のご提案。

まずは外科では取れない左肺上葉の腫瘍に対するRFAを実施。
そのうえで、右肺下葉の腫瘍をを手術で摘出、そして必要に応じて追加でRFA実施。
ていうか、その形しかできないですね、とのこと。
確かに。

もし右肺下葉の手術ができないとなれば、RFAで焼けるところまで焼いて腫瘍の減量を図る。でもこれはあんまり意味なさそう……


で、入院混んでるのかなーロンサーフ1クールやってからかな、と思っていたら、RFA実施は5日後になるので、前日に入院してくださいって、……えっ?えっ?
自分は明日半日以上かけて地元に帰って、そして入院準備をして、でまた戻ってきて……10時入院のためには当然前泊しなきゃならんから……えっとえっと……



わ か り ま し た お ね が い し ま す 。(パルプンテ





その後看護師さんから入院の説明を受け(いろんなとこから患者さんが集まってくるけど、あめふらぐらい遠いところから来る患者さんはレアだそうだ)、かかりつけ病院に電話して消化器の予約を変更してもらい(来週が診察だった)、主治医殿に呼吸器外科で手術してもらえるかどうか聞いて欲しいとお願いし、保険会社に入院するので書類をくれと電話し、実家に事の顛末を説明し、うーん何だかなにがなにやら……

いっそこのままこの街に留まって入院に必要なものも全部買っちゃってもいいんじゃね?と思ったが(往復の交通費を考えると、宿泊費+買い物でもおつりがくる)、入院となれば保険から交通費実費が出ることがはっきりしたので、やっぱり一度帰ることにした。




さて、いったん自宅に帰ってきたはいいものの。
入院セットもほぼ揃ってるはずなんだけれども。
1週間の入院、さあ何をどうやって持っていけばいいんだろう……


さてみなさん、水曜どうでしょうの「ヨーロッパ・リベンジ」をご存知ですか。
「短!パン!だ!」の「ヨーロッパ・リベンジ」です。
あの気持ち。
わかる。超わかる。

手術じゃないから(手術セットもクリニカルパスもない)何もいらないっちゃあ何もいらない。
でも一応1週間の入院だから、それなりに何かしら必要なはず。
入院セットには「入院のしおり」に書かれた持ち物が全て揃っている。3日分くらい。


……えっとえっと、よくわかんなくなってきたなあ。なんかもう、いいかなあ。せんたくきもかんそうきもあるよね。ばいてんっていう、いろんなものがてにはいるべんりなしせつもあるんだよ。すごーい。えへへ。えへへへへ。(←帰ってきた直後で疲れがピークのフレンズ)



結局、入院セットをさらに厳選し、小さいスーツケースに詰めて前泊の宿に送りました。
足りなきゃ買うもん。何とかなるもん。




ついでにかかりつけ病院に撮影したCTのCD-ROMを届け、主治医と話もしてきた。(会えるんだったら電話しなくてもよかった……)
肺の手術の可否についてはもうちょっと待ってね、ということで(こっちも全然急いでないんで大丈夫です)、ただやっぱり肺は切っちゃったら生えてこないからなあ、あんまり切っちゃうと苦しいゆぉ、と。


そうなんですけどね。ほんとはできることなら私ももうどこも切りたくない。針も刺したくない。痛いし苦しいし。
でもさあ、残念ながらロンサーフは全体としては効いてないわけだし、これでSD維持はきっと無理だ。このままだと、近いうちにこないだ取った左下葉の腫瘍と同じような状態になるやつがどんどん出てくる。
これからもケモでつなぎながら共存していくためには、どっかで一回がつんとやらなきゃならんでしょう。

ただ、私のRFA後の希望としては、正直、できれば肺の葉切除は避けたい。
B病院で受けた呼吸機能の検査、去年の秋(手術前)のデータと比べて7~8割くらいしかなかったんだよ。
そりゃそうだよ、肺が足りないんだもん。苦しいし。


でもねでもね。8月には職場復帰するの。それまでにできることはやってしまいたいの。
最後に勝負に勝てればいいの。



この肺の一連の処置が終わったら、俺、ケモのセカンドオピニオンに行くんだ……
だから、それまで待っててくれるかな……



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# by amefurashimodoki | 2017-03-30 22:21 | RFA・肺切除 | Comments(6)

これだから人生は


昨日あたりから本格的に気持ちが沈み始めた。
それまでも沈みかけてはぎりぎり浮き上がり、という状態だったのが、一昨日はモチベーションを保つのが精いっぱいになり、昨日、ついに。
どれくらい沈んでいるかというと、SHISHAMOの「明日も」のサビの4小節がエンドレスで脳内再生されるくらい。で、ああ、眠ってると物を考えなくてよくていいなあ、みたいな。ぶくぶくぶく。
気分転換になるかと思ってドライブに出てみたが、採石場に迷い込んで、車がいたずらに埃まみれになって終わった。


そんなところに届いたお知らせ。
ずっと仕事で関わってきた相手が、ついに新たな旅立ちを決めたそうだ。
ここまでいろいろあったんだよなあ。そうか、ついについに。
ほんと、人間は一人ひとりいろんなことを考えて、決めて、進んでいくもんなんだなあと思った。
まるで未分化細胞だ。可能性のかたまりだ。
これが未来だ。


人生って時々、沈みかけたところにさっと光が差すような出来事がある。
光だから決して掴んだりできないけど、そこに向かって一瞬だけぽこんと浮き上がれるような。
そこで一瞬だけでも息継ぎができれば、また沈んだとしても何とかなるよね(←やっぱり沈んでいる)。





ここ何回かの診察で、治験とかセカンドオピニオンとかいうのが必ず出てくるのでちょっと気になっていた。
ここでできることはもうないです、とか言われて、もしかして他のところに放流されるんじゃないか、とか。



でもふと思い出した。
自分も逆の立場になったことがある。
仕事相手から「あめふらは我々に対する興味がないのではないか」と指摘されたことが。
いやいや、状況としてはむしろそのこと(相手の将来)に対する興味関心しかないといっても過言ではなかったんだけど。

当時はそのクレームの意味が分からなすぎて困惑した(それぐらい青二才だった)けど、やっと今何となく分かった。



こちらとしてはデータや資料を提供していろいろ説明して選択肢を示していたつもりだったけど、それはあくまでつもりで、相手にとってはピントがずれてたのね。欲しいのはそういうことじゃなかったのね。
こちらからしたら自分以外の外部につないだ方がいい結果になりそうな場合でも、そういうのは抵抗感がある人もいるしね。


じゃああの時どうするのがベストだったのかと言われるとそれは謎だけど(結局のところ自分は相手としっかり信頼関係が作れなかったのが敗因だと思う)、最終的には「あめふらは自分たちに何もしてくれなかった」という感情を相手に残してしまった。


問題解決のためにはお互いの協力が絶対必要なのに、片や「どうしたいのか希望を言ってくれればそれに沿って何とかします」、そしてもう一方は「相手はプロなんだから、何にもしなくても自分にとって一番いいものを提示してくれるはず」、それじゃかみ合うはずないわ。
でもさ、求めちゃうよね。
「自己決定力」VS「プロへの万能感」。



そうか、あの時の相手は今の自分と同じような不安を感じていたのかもしれない。

相手からしたら、あの頃の自分はこういうふうに見えていたのかもしれない。
そして、あの頃の自分がそれなりに精一杯やろうとしていたように、先生も精一杯道を拓いてくれようとしているのかもしれない。



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# by amefurashimodoki | 2017-03-21 17:06 | 病気さまざま | Comments(2)

ノンアル綿、買えるってよ


アービタックスで(かどうかは分からないけどたぶん)すっかり肌が弱くなり、アルコール綿がだめになった。
赤くなって、ひりひりする。
病院では診察券に「アルコール禁止」というシールが貼られたのでその都度言わなくても大丈夫になったんだけど、アル綿は意外と日常生活でちょこちょこ使うため、家では手袋をして使っていた(そうしないと関節の割れたとことかに染みるのよ)。


ところが、ぼんやりネットを眺めていたら見つけてしまった。
これってよく見る青いパッケージのやつだ。
ノンアル綿って買えるんだね!さすがアマゾン。



三連休最終日、休日出勤をやりとげた友人から「頑張ったのでワインが飲みたいがどうか」と打診が。
そうか、仕事の達成感はそういう前向きな行動につながるのだな、いいなあ素晴らしいなあ、としみじみ思った。
現場にいた時はあんなに休みたかったのになあ。
おばちゃんはやる気 → 品切れ入荷未定です。



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# by amefurashimodoki | 2017-03-20 18:04 | 日常生活 | Comments(0)

たとえその先が断崖絶壁であろうとも


昨日は診察。RFAをお願いしているB病院とのやりとりの首尾について、主治医から教えてもらう。


今回のCTの結果を予め見てもらったところ、かねてから話題になっていた右上葉の腫瘍について、もしかしたらRFAではなく外科手術になるかもしれないとのこと。
また、全体的に根治を狙うのは難しいかもしれないが、それでもよければ、という話だそうだ。
どうも全体的に何だか不穏な感じ。


しかし進むより道はないので改めてB病院の予約をお願いし、翌日、地域連携センターに予約票と紹介状を受け取りに行った。



主治医の話ではB病院でPET撮影になるかもということだったが、届いていたのは予約票のみ(てっきりPETかCTの案内票もくっついてくると思ってた)。
要は、B病院に行ってからの出たとこ勝負再びということか。



帰りにがん相談室に寄って愚痴+世間話をしてちょっと気は紛れたけど、でもふと我に返るとお腹の底からもやもやが上がってくる。
ま、できるもできないも、まずは行ってお話ししてみないとわかんないもんね!
肝メタ胸膜播種疑い両肺多発転移+左下葉切除済みで、さらに右肺部分切除(もしくは葉切除……?)を引き受けてくれる病院はあるのかな、という思いもあるけど、そういう素人が考えても仕方ないことは、本当に考えても仕方ないのだ。


……でもやっぱり気力はそがれ気味。今回は思い切って往復飛行機+大都会泊にしようかと思ったけど、やっぱりおとなしくJRでいいやあ、んでホテルも病院の近くに連泊にしとこ、みたいな。


でも6月のゴスペラーズはいろいろチケット押さえちゃったから無事に行きたいなあ。ほんとに外科手術やるんだったら早くやりたいなあ。


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# by amefurashimodoki | 2017-03-17 16:16 | RFA・肺切除 | Comments(2)

RFAへの道⑨ 再び坂を上る


3月上旬某日、朝イチでCTを撮る。
一週間後、診察にてCT結果の説明を受ける。


ええと、読影レポート。

肺の転移巣は軒並み増大傾向(主治医いわく、比べたらまぁ大きくなってるかな、程度だそうだ)
肝臓の転移巣は大きさ変わらず、内部が石灰化しているようだがよくわからん



しかしあめふらの目は一番最後の一文を真っ先にとらえたのよ。
今までになく身を乗り出したのよ。


胸膜播種と思われる部分は縮小しており、結 節 は 見 ら れ ま せ ん


だってー。
えーまじか。
ほんとか。
それでいいのか。



全体としてはマーカーもぐんと上がり、明らかに状況は進んじゃってるけれども。

試合に負けて、勝負に勝った。

ってことでいい?
こぶしを固く握りしめるあめふら、そして主治医何そのあわれみのほほえみー。なに何それー。こっちだって必死だったのよう。そうそう最近仏に似てきたって言われませんか。


やっぱり、ロンサーフは腫瘍縮小効果を狙うというよりも、進行をコントロールするための薬なんだなあ。ただ、あのおなべのふた程度の腫瘍なら何とかできたんだろう。
それとも「これってほんとに腫瘍なのかな」という主治医の当初の説が意外と正しかったのか。



ということで、病院を通じてRFA実施予定のB病院に連絡を入れてもらうことにした。


……しかし何だか気持ちがすっきりしない。まず(自分の中での)ロンサーフの治療目的はクリアしたんだし、これから打って出るんだぞって局面、もっとわくわくするかと思っていたが、思いのほか気持ちが弾まない。


CTではとりあえず「胸膜播種がコントロールされていること」が確認できたが、怖いのはPET-CT、という共通見解。
CTでは写らない播種がいちめんに、とかなってたら目も当てられないので、(もしPET-CTが必要というならば)できることならこっちで撮って確認してからにしたい。前回みたいに「RFA受けられると思って行って、軽い気持ちでPET-CT撮ったらアウトでした」ていう流れになったらちょっと辛い。(でもきっと先方の機器に空きがあれば向こうで撮った方がいいんだと思う)


やっぱり2回挑戦して2回ともうまくいかなかったことで、それなりに学習しました。
人生は坂だらけ。
あめふらしもどきにも脳はあるのだ。

そして、治療が受けられるのはとてもうれしいんだけど、それってつまり病気がある程度の段階に入ったということでもあり。



……それと、仮にRFAが受けられたとして、その後の治療について考えていかなければ、という話と。
標準治療外のレジメンはここではできないから、もし考えてるならセカンドオピニオンとか紹介とか、って、先生こないだからずっとそういう話をしている。


ねーねー、あと何手かで詰むと思ってるでしょ。
いやそうなんだけど。結構な崖っぷちなんだけど。
(こないだガイドラインを確認したら、今4th lineにいることが分かってびっくりした。まだ3rdにいると思ってた。)
それと、私がもう標準治療を見切ろうとしてるんじゃないかって思ってるでしょ。


でもね、私まだ何一つ諦めてないし、あくまでも基本は標準治療だと思ってるのよね。
まだベクティビックスとスチバーガは使ってないし(もしかしたらまだアービタックスも使えるんじゃないかと思っている)。



ああ、一歩前進とはいえ現実が重い。そして相変わらず未来も重い。



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# by amefurashimodoki | 2017-03-12 13:21 | RFA・肺切除 | Comments(4)
2011年、35歳で直腸がん+両肺転移が判明、ステージ4からのスタート。低位前方術、FOLFOX、FOLFIRI、UFT/LV、IRIS、Cet、肺切除、ロンサーフ、肺RFA。
by あめふら
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