あめふら日記

総合病院へ

紹介してもらった総合病院へ。


画像を見て、医師もやはりがんであろうと言った。
35歳で直腸がんというのはあまりありません。
しかし、組織検査の結果はまだですが、手術を前提にして検査をしていきます、と。
検査をしてみないと、どういう手術になるか、人工肛門になるかはわかりません、と。
あれよあれよという間に、検査項目が付け加えられていく。

血液検査、胸部・腹部レントゲン、心電図、心臓エコー、内視鏡、造影剤撮影、CT。

ああこれが現実か、と思いながら、今日は血液検査、レントゲン、心電図。

来週は2日に分けて残りの検査、そして再来週にはその検査をもって外科と手術の相談。
その頃には組織検査の結果も上がってくる。


結果いかんによっては、内視鏡手術だけで済むかもしれませんね、と看護師さんは言ってくれた。
うむ。



思いのほか近日中に休みを取らなくてはならなくなったので、職場に向かう。
職場に向かう車の中では「どうやったら泣かずに説明できるか」が大問題だったが、やはり仕事スイッチが入った。
仕事の調整をし、各方面にお願いし、今度は管理職に「手術前提の検査が続きます」と告げた。
すると「保健室にも連絡してください」と。

あー。

保健室に入ったとたん、看護師さんに会ったとたん、無理だった。
わー。
初めて人前で泣いた。
駄目だった。
そういえば去年祖母が亡くなったと仕事中に連絡があった時も、保健室で泣いたんだった。
生徒か。
「ここはそのための場所ですから」と言ってくれた看護師さん、ありがとう。
でも心からは泣けなかった。
泣いてられないし。
まだ詳細不明だし。
でも泣けた。
自分のことで泣くのは恥ずかしいことだ。
でも泣いてしまった。



そして。
「病院は選んでくださいね。ちゃんと選ばないとだめですよ。」
隣の市の総合病院を勧められた。
事前に病院を調べていなかったことを激しく悔やむ。

病気のことは調べていたが、なんだかきちんと向き合うことができていなかった。
とりあえず近くの病院へ、とは思ったが、そこで手術をすることまでは現実としてとらえられていなかった。
ひとしきり泣いて、やっと実家に連絡して(まだ詳細不明だが検査が続く、とだけ)、そして病院を変えたいと交渉してみた。
紹介元の病院には本当に申し訳なかった。ものすごい迷惑をかけてしまった。
とんでもないことをしてしまったのだと、自分の仕事上の経験からも実感した。
けど。
いや、本当に申し訳ない。


今日も別の友人と会った。
夏物を見ながら、クールビズだから、本当に暑くなったら今年はカプリで出勤に挑戦するんだ、とか言いながら、でもその頃には入院してるだろうから夏物は買わなくていいな、とか思って空しくなった。
一事が万事その調子だから、それでも何とか回転数を上げようとするもんだから、なんだか不自然なやりとりになる。
疲れた。
でも彼女は、「聞かないけど実はかなり心配してるから」とだけ言ってくれた。
心遣い感謝。
愚痴と不安の吐き出し口にならないように気を付けます。


何だかいろんな人たちに心配と迷惑をかけまくり、支えてもらって生きているんだと思った。






# by amefurashimodoki | 2011-06-24 00:23 | がん発覚~入院まで | Comments(0)

大混乱

翌日出勤したら、「どうだった?」と同僚に聞かれた。

なんかありました、と答える。

なんかって?と問われ。
そのキラキラした瞳になんとも言えない思いがし。
というか、とてもとても「人生の経験値が上がりました」なんて生易しい結果じゃなかったのに、この気持ちはどうやっても伝わらないな、という無力感がこみ上げ。
「がんかもしれないらしいです」
つい言ってしまった。
言わないつもりだったんだけど。


つい最近お母さんの乳がん手術に付き添った別の同僚が、複雑な目で私を見ていた。


直属の上司には、組織検査の結果待ちだが腫瘍が見つかったと告げ。
管理職にはこれから検査があるのでまた休みますと告げ。
でもがんの疑いとは言えなかった。


職場に行くと仕事スイッチが入る。
ブースト機能付き。
何だか空回りしながら一日が終わった。



帰り、元同僚と会った。
食欲もなかったけど、お互いいつもよりたくさん笑った気がする。
彼女には検査結果の話は一切しなかった。
でも検査日が昨日なことは話してあったから、もしかしたら勘付いていたかも。
彼女は野生の勘が鋭いから。


実家にはまだ検査結果の話はしていない。
できないし、はっきりしないと徒に心労を掛けてしまう。
とか思って、逃げた。
誰にも吐き出せない。
まだ泣けない。






# by amefurashimodoki | 2011-06-22 23:52 | がん発覚~入院まで | Comments(0)

大腸内視鏡への道③

一日休みを取ったので、だらりと睡眠。
9時に腹痛で起こされ、そのままトイレへ。
出す。
あまりすっきりしないが、とりあえず出す。

10時にガナトン1錠。

それ以外は何も口にしないまま、でも検査の時間的に鎮静剤を使うだろうから用心して、とぼとぼと徒歩で病院に向かった。


11時半ジャストに病院着。
看護師さんが透明な液体入りの2リットル麦茶容器とガラスコップを持ってきてくれた。
おそらくこれがニフレック。腸洗浄剤か。

「これを1時間以内に飲んでください。トイレに行きたくなるので、専用のトイレにどんどん行ってください。」

ふむ。
待合室のテーブルの上に広げられた非現実。
最初のコップ一杯はぐいぐい飲んだ。
スポーツドリンクだ。変な味はしない。
そして、我が腸は変化なし。
ちょっとためらって、もう一杯。
……変化なし。
もう一杯。
このあたりから、「もしかしてこれはぬるくなると飲めなくなるかも」という予感がよぎる。
そして「当日はなるべく水分を摂らないで来院してください」の意味を知る。

だって、こんなに飲めないもん。
飲むけど。
ていうか、飲んだ分出るのか?


半分飲んだあたりで腹部エコーに呼ばれて中断。
このあたりから何だか出始める。
水分+もやもやした何か。
これが透明になるまでトイレに行くのね。


結局、1時間で飲み切った。

途中で病院の昼休みになり、受付も一旦閉まり、一人待合室でトイレ待ち。
13時過ぎから大分排泄物が透明になった。
14時には検査OKとの判断。


服も下着も全部脱ぎ、検査衣に着替える。
検査室に通され、検査台で横向きに寝るよう指示される。
途中で体位変換があるので、指示があったら仰向けになって右足を左足の上に組んでくださいね。
ちょっと練習してみましょう。
……あれ、鎮静剤は?
すると再び横向きになるよう指示され、目の前に投げ出された左腕に太い注射が。
あー。
そして何だか分からないうちに検査が始まり、「胃カメラより楽ですね」と言った自分の呂律が回っていないことに驚き、仰向けになり、横向きになり……終了。
脇を支えられて着替えの部屋に戻り、ふらふらと着替えて奥の部屋のリクライニングな椅子に座らされ、リンゴジュースを1パック手渡され、飲んで……しばらく眠った。


結局2時間近く休み、その後検査結果を教えてもらうために診察室に呼ばれた。


まずは盲腸。きれいです。
それからずーっと降りてきて……問題ないです。
で、ここからなんですが。
直腸です。こうなってました。


鮮やかな画像がモニタに映る。
ぼこぼこしている。
白地に赤がにじむ。
それまでの腸内の画像とは全く違う。
なんだこれ。


これが出血の原因です。
私も軽い気持ちで触診したんですが、痔がないのでおかしいと思ったんですが。
出血しています。
組織の検査の結果を見ないとはっきりしませんが、これはおそらくがんです。



は?



カメラは盲腸まで通りましたから、そこは問題ないんですが。
……今まで出血なかったの?
出血があったらすぐ内視鏡ですよ。
まぁ今言っても仕方ないですけどね。
大きい病院で検査してもらったほうがいい。
どこがいいですか?



どこがいいですか?と咄嗟に言われてもわからない。
これが後々大問題になったんだけど。
とりあえず、市内の総合病院をお願いした。
その場で予約を取ってもらい、その日は終了。

帰り道、とぼとぼ歩きながら知り合いにメール。
下血があったら即病院!と。


痔じゃなかった。
親に何て言おう。
なんか実感が湧かない。
おそらくがんです、なんてあっさり言うんだろうか。






# by amefurashimodoki | 2011-06-21 23:30 | がん発覚~入院まで | Comments(0)

大腸内視鏡への道②

これを書いているのは6月23日。
何だか遠い昔のようだ。

この日も午前勤務OKだったので、帰ってから検査食。
思ったよりおいしいが、何せ量が少ない。
くらくらするくらいお腹がすく。
……消化にいいから当たり前よね。
あまりに空腹なのでちょっと寝ようと思ったら、23時に目が覚めた。
あわてて夕食を摂り(検査食を残しても仕方ないから)、指定された薬を飲む。
コンスーベンは目薬みたいな容器に入った水薬なので警戒していたが、味はただの砂糖水なのでそのまま。

3時に腹痛で目覚める。
とりあえず出す。
収まったのでまた寝た。







# by amefurashimodoki | 2011-06-20 23:26 | がん発覚~入院まで | Comments(0)

大腸内視鏡への道①

今日は午前勤務。
さて、懸案事項を片付けなくては。


大腸精検と言われ、どこに行くか考えた。
隣席のE氏は労災病院で2泊3日内視鏡だったという。
しかし総合病院は午前中のみの診療だから、説明を受けるために仕事を休まねばならぬ。
職場の近所の病院は、胃カメラで大変な思いをしたので避けたい。


で、恐る恐る自宅近くの内視鏡検査の評判がいい個人病院に電話。
そしてそのまま病院へ。


身長、体重、血圧、採血。
既往症、服薬中の薬などなど、看護師さんと一通りのやりとり。
検査は6月21日となった。
検査まで間があるので、先に説明をしてもらう。


検査前日は
朝食:白かゆ、梅干し1個、豆腐のみの味噌汁(自分で用意)
昼食:検査食(クリアスルー)
夕食:検査食(クリアスルー)
これ以外は飲食禁止。
あとは水分を2~3リットル摂ること。
毎食後にガナトン1錠。
就寝前にコンスーベン2本、マグラックス2錠、センノシド2錠。

検査当日は食事禁止。
10時にガナトン1錠。
11時半までに来院して、腸洗浄剤を飲んで検査。
終わるのは18時くらいかな?

あと、検査2日前から下剤を飲んでください。


とのこと。
クリアスルーは保険適用外だって。
1食1,000円。おお。



# by amefurashimodoki | 2011-06-06 23:15 | がん発覚~入院まで | Comments(0)
2011年、35歳で直腸がん+両肺転移が判明、ステージ4からのスタート。低位前方術、FOLFOX、FOLFIRI、UFT/LV、IRIS、Cet、肺切除、ロンサーフ、肺RFA。
by あめふら
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