あめふら日記

入院20日目(術後16日目)

ああ盆か、という自覚もないまま8月13日。


お盆前後は来客や準備や片付けが多いので、「だから退院しなきゃ」という人と「だから入院してないと」という人とに分かれる。
自分は「できるだけ入院していたい」派だが、同室のお母さんは急いで外出許可取って出かけて行った。
大変だなぁ。



朝の回診でポートの手術跡の保護フィルムはしばらくほっといていいのかと聞いたら、じゃあはがしましょうとあっさり言われた。
言うんじゃなかったー。まだ痛いし。
フィルムはがされた。とても心もとない。
血まみれのステリーテープの塊だけが残った。



明日退院なので、入院生活に対する緊張感がすっかり途切れてしまった。
何だかぼーっとしてしまい、何をする気にもならない。
とりあえず退院に向け荷造りをし、退院に向け散歩に励む。



シャワーの日だったが、看護師さんに聞いたところ、ポート手術跡はそのままでシャワー使っていいとのこと。
えええ。
ドレーン跡には蓋してもらえたけど、ポートのとこには何も貼ってもらえないのか。
おそるおそるシャワー。
おお。血がどんどん洗い流されていく!
そして水分で皮膚が柔らかくなって、傷が痛むぞ!
あーもう怖いったら怖い!
今回も不完全燃焼。



以前同室だった大腸仲間の患者さんと話をした。
病院の中で散歩する分にはあらゆるところにベンチとトイレがあるからいいけど、退院したらそんなものないんだよね。どうしよう。と。
自分は頻便、彼女は下痢で悩まされている。
彼女は自分より数日後の手術だったので、退院も盆明けになるそうだ。
お互いにゆっくりじっくり体調戻していかないと。





# by amefurashimodoki | 2011-08-13 21:33 | 第一回入院(低位前方術/外科) | Comments(0)

入院19日目(術後15日目)

朝から腹部超音波があるので、朝食ぬき。



午前、腹部超音波。


……。


肝臓にまだらに脂肪がついていて、そのため脂肪のない部分が腫瘍みたいに見える。
が、よく見ると腫瘍ではないので問題なし。


……。
脂肪肝。か。



すぐに検査が終わったので、病室に戻って朝食を摂ることにする。
ずっと食べてなかった、パン。
実は昨日のうちに売店で買っておいたのだ。
普段はそんなにパン好きな訳じゃないが、ずっと食べてないと小麦粉が恋しい。
しかし中途半端に余った。どうしようこれ。
しかも思ったほど感動ないし。ありー。


CTは夕方になる予定なので、階段やらホールやらぐるぐる歩き回る。
歩け歩け。
週末には退院の予定。



帰ってきて昼食。
何と、ツルムラサキが出た!
それと、冬瓜とミョウガの煮物。
ツルムラサキとかミョウガって、ダメな人は絶対ダメなんじゃなかろうか。
いくら体によくても、ねばねばであろうとも、ツルムラサキは食べられないさ。



午後、頭部CT。
こないだのCTと違って、頭と肩とひじ下ががっちりホールドされる。
頭は絶対動かさないでくださいとのことなので、目を閉じてひたすら耐える。

頭なので造影剤はどこから入れるのか不安。と思ったら、右腕から入れるとのこと。
よかった。首に刺されたらどうしようかと思った。
造影剤、前回は限りなく注射だと思ったが(直角シリンジ)、今回は歯医者さんのような長いアームの先からラインが伸びている。
針も長くて、これは確かに点滴だわね。
苦手な右腕から入れる。
痛いかも、あ、やっぱ痛いです、とか言ってる間にスパッと針が入り、造影剤が回り、撮影が終わって針が抜けて終了。
何とスピーディー。
そして2回目だからか、造影剤の衝撃も薄かった。
どうせなら上半身全部撮影してくれればいいのに。っていう訳にもいかないのか。



職場の同僚がお見舞いに来てくれた。
話を聞くにつけ、やはり早く職場復帰せねばと思う。
ただ、いつ職場復帰できるのかとも思う。



夕食は、今日からごはん。
何でずっとおかゆなんだろうと思っていたが、単に切り替え忘れただけらしい。
そして、今まで割と何を食べても感動しなかったが、ごはんだけは別。
ごはんうまし!これは感動。
日本人でよかった。



先日からノニを飲み始め、顔に劇的に吹き出物が発生している。
これって好転反応なのか?
顔洗うのも嫌なくらいぼこぼこだ。
治るのかしら。





# by amefurashimodoki | 2011-08-12 12:25 | 第一回入院(低位前方術/外科) | Comments(0)

入院18日目(術後14日目)

手術から2週間。
考えてみたら、咳をしたりベッドから起きたりするのが苦じゃなくなった。
そりゃまぁ、まだお腹はかばいたくなるけど、それでも腹筋に力を入れても痛くない。
おお。これは大発見。
ただ、なぜかくしゃみだけは途中で立ち消える。自主規制?



今朝は朝食までにすでに排便2回。やはり何だか緑色だ。
溜めて出す習慣をつけなくては、と思いつつ、やはりトイレに行ってしまう。
ちょっと調べてみたところ、緑色の便は大腸が働いていない証、と出てきた。
最近食べ過ぎなのかしら。
ちょっと便が緩いので、朝の酸化マグネシウムはお休みにした。



夕方から、退院後の栄養指導を受けた。
便秘・下痢・頻便の対処法と、摂取する食品の良し悪しについて。

胃の手術と違って、腸の手術後は基本的にそんなに厳しい食事制限はないらしい。
ただ、1~2か月は気をつけなくてはいけないことが何点か。
 1、食事は腹6~7分目にしておくこと。
 2、ゆっくりよく噛んで食べること。
 3、繊維質の多い食品は避けること。
 4、刺激物(香辛料、カフェイン、炭酸、アルコールなど)は避けること。
 5、脂肪分の多いものも避けること。
そして、アルコールを避ける理由が意外。
アルコールを飲んでいると、食べ過ぎるから。だって。
ほうほうなるほど。

あとは、便秘から腸閉塞を起こすことがあるので、食物繊維を取るよう心掛けること。
ただし、便秘になることがあるので、あまり食物繊維が多いものは取らないように。
これは栄養指導的に説明が難しいポイントらしい。
分かりやすく言うと、煮て柔らかくなる野菜をどんどん食べればよいらしい。
三分がゆの時期にカリフラワー責めにされた理由も分かった。柔らかいもんね。
煮ても焼いても柔らかくならないものは、まだ食べちゃだめ。
同じ理由で、枝豆やとうもろこしもだめ。
貝類とかイカとかタコとか、噛んでも口に残るものもだめ。
薄いお茶やコーヒーや紅茶はいいけど、濃いお茶やコーヒーはだめ、とか。
まぁ普通に考えてきつそうなものは避けて、ふんわりとしたものを食べろということか。
こないだデザートに出たパイナップルは、案の定「控えるべき食材」に入っていた。


でも、バターや生クリームは「おすすめの食材」に入ってる。
ということで、一番聞きたかったことを聞いてみる。


ケーキとか、チョコレートは食べてもいいですか?


……えーと、笑われた。
当分は、半分ずつ食べましょうね。だって。
みよちゃんか。



その後、消化器内科診察。

化学療法は、FOLFOX+アバスチンの組み合わせからスタート。
目に見える副作用が一番少ないものから始めるとのこと。
とはいえ、手足のしびれは必ず起こるし、白血球減少や消化管穿孔などの怖い副作用も当然ある。
アバスチンは出血すると止まりにくくなるので、特に頭部に腫瘍があると使えない薬だそうだ。
そこでまず、明日は転移の有無を調べるために肝臓の超音波検査と頭部CT。
肝臓といえば、入院前の腹部超音波でかなり時間かけてぐりぐりやられた記憶が。
CTもうっかりするとひどい目に合いそうな予感。
というか、この上肝転移とか脳転移とかなってたら、それこそ目もあてられない。
怖いよー。


化学療法1回目は入院で行うが、最初は白血球減少を見極めるために7~10日間の入院を予定。
副作用が強く出るようであれば、職場にはさらに病気休暇を願い出るしかあるまいよ。
もう一度、自分でも化学療法について勉強しなくては。


そういえば、「最近困っていること」として頻便と緑色便を挙げてみた。
頻便は、だんだん落ち着くと思うんだよね。緑色便は何かに感染してるんだよなー。
外科の先生に整腸剤お願いしてみて。
ほう?感染?
とにかく整腸剤で大腸増強作戦。



この日は夜になっても便意が収まらなかったり、お腹の傷がつれて痛んだり。
この状態で退院しろって言われても、困る。





# by amefurashimodoki | 2011-08-11 13:46 | 第一回入院(低位前方術/外科) | Comments(0)

入院17日目(術後13日目)

今日は朝食前から散歩。
一階まで階段で降りて、ホールをぐるぐる回ってから急患入口まで行って戻ってくる。
そのまま階段でまっすぐ5階まで上って、また下りてくる。


そんな朝の運動をしても、やはり朝食はぱっとしない。
今日は全粥に納豆がついた。
そして運動をしているのに、今度は何となく便秘な感じ。
酸化マグネシウムは飲んどこう。



今日もじわじわと暑い。
ポートの保護フィルム、テープ負けの保護フィルム、もちろんお腹の傷も、それぞれ汗をかいていてかゆい。
さらに言うと、右肩が動かしにくくて結果ひどい肩こりに。
でも下手に揉んだり動かしたりすると痛いし。
人の体は首~肩~腕と全部繋がっているのだ。
仕方がないので全身運動で血行を促す。
階段とか、ホールとか、うろうろうろうろうろ。
まだ外来だった頃、なんでこの病院はこんなに外来棟に入院患者がいるんだろうと思っていた。
なるほど、病棟の廊下往復レベルよりも回復した入院患者にとって、まとまった距離歩ける場所は外来棟なんだ。たくさんベンチもトイレもあるし。
そして入院患者にとっての散歩の大切さよ。
回復して退院が近づけば近づくほど、自分の体力の衰えにおののくのだ。まじで。



朝・昼と酸化マグネシウムを飲むので、どうしても夕方から頻便傾向になる。
そして何だか便が緑色になってきた。
何だこれ?





# by amefurashimodoki | 2011-08-10 10:27 | 第一回入院(低位前方術/外科) | Comments(0)

入院16日目(術後12日目)

右肩が固定されて痛むので、何だか寝てるのも楽じゃない。
かといって、利き腕が使えないとなると何をするのも億劫。大変。
とりあえず、6時間ずつの鎮痛剤は飲み続ける。
縫合跡の引きつれる痛みには効かないが、飲めるものは一応飲んでおこう。
さらにはトイレも近く、憂鬱なスタート。



どうも手術が立て込んでいるらしく、朝の回診は看護師さんだけだった。右肩の圧迫は外してもらえない。
とりあえず痛み止め飲んで頑張ってくださいと言われる。
でもこれはきっと、テーピングでかぶれるに違いない。


うじうじしてても仕方ないので、昼食は頑張って右手で食べてみた。
ひじから下を、機械的に動かすだけ。
とてもとても美味しいもんじゃないよね。



安静時間になって、やっと先生の回診。
昨日の右肩の圧迫を取ってもらう。
いやーこのテープ取るの痛いんだよねー、って、それは昨日のあてこすりですかー。
と思ったら、本当に痛かった。
僕こないだこのテープはがされて、びっくりしたんですよ。涙目ですよ。
って。無造作にべりべり。
胸側が!
はがすの痛いって!
知ってたら加減しろって!
そして肩!水ぶくれ!
テープに負け、しっかり水ぶくれができていた。ああ。


でも、圧迫が取れたことで、右肩の痛みがだいぶ楽になった。
痛みと不自由感の大部分は、この圧迫だったことを知る。
しかしながら、ポートの傷口を覆っているステリーテープは血で固まって、すっかり一体化している。ちょっとしたワッペン状態。
あーちょっと傷口浸潤してるけど……覆ってるフィルム取れないからなぁ……まぁ大丈夫かな。

かなって。

頼みますよめがねくんー。


そして、退院のタイミングはいつにしましょうか、という話になる。
まぁ外科病棟でやらなきゃならんことは一通り終わったしね……でももうちょっと落ち着くまで入院していたい。
便通とか傷の痛みとか、まだ自分的には不安要素てんこ盛り。


連日の頻便がかなり辛い。1時間に一回どころの話じゃない。
トイレに行ってもほんのちょっとしか出ないし。
出るかと思って粘っても出ないし。しまいには肛門痛だし。


しかしまた考える。
直腸は今、手術後で腫れている。
そのため、便の気配があるだけで反応してしまう。
血管痛になった腕のように。
で、その反応をいちいち拾っていたら、こっちの身が持たない。

ということで、排便ルールを決めた。
1、便意があっても、ちょっと我慢してみる。
2、座ってすぐに排便がなければ、一旦切り上げる。
3、食事の後は、必ずトイレに行く。
ちょっとずつ、慣らしていこう。



夕方の入浴。
やっと慣れてきたと思ったら、また右肩に悩みの種発生。
ポートは防水フィルムで覆われてはいるものの、下側から浸水してるような気がするし、実際右腕を上げるのはまだ厳しい。
だんだん慣れるとは思うけど、今日のところは左手だけで洗顔・洗髪。体はしっかり洗いきれず不完全燃焼。



夜、散歩をしながら考える。


次の展開。

今までは手術 ~ 回復 ~ ポート設置 ~ 回復、と一つ一つこなしてきたけれど、いよいよ後がなくなってきた感じ。
次はいよいよ化学療法開始しかない。
で、その次には何があるの?ないの?
次があるかないかなんて、この病気になるまで考えたこともなかった。
というか、次があって当たり前と思って生きていた。
でも、実際のところどうなんだ?






# by amefurashimodoki | 2011-08-09 21:40 | 第一回入院(低位前方術/外科) | Comments(0)
2011年、35歳で直腸がん+両肺転移が判明、ステージ4からのスタート。低位前方術、FOLFOX、FOLFIRI、UFT/LV、IRIS、Cet、肺切除、ロンサーフ、肺RFA。
by あめふら
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