あめふら日記

カテゴリ:RFA・肺切除( 42 )




鈎を抜く

今日は退院後初の呼吸器外科(といつもの消化器内科)受診日、そして抜鈎の日。

☆☆鈎(こう)
☆☆☆鈎は鉤の略字。
☆☆☆金属でできた曲がったもの、の意。

自分の体に今入っている金属でできた曲がったもの、といったら、ドレン痕をふさいでいる医療用ステープラーの針のことでございます。
たぶん5本くらい打ってあったんではなかろうか。
それを抜くから抜鈎(ばっこう)。


で、この抜鈎なんですが。
まずはドレン痕をちょいちょいっと消毒して、それこそペンチ式のリッパー(ホチキスの針取りってひとつ持ってると超便利ですよね)みたいなやつで、ひょい、ひょいと抜いて、終了。
真っすぐ刺さってるものを真っすぐ抜くので痛みはおろか抜かれてる感じもほとんどなく、先生は「ま、こんな感じですけど」なんて言いながらあっという間に抜いてしまったけど、こっちはあまりにも意外な感触(の無さ)に思わず歓声を上げる始末。



ええと、病理検査の結果について。
肺の中にいたのは大腸がんの細胞。
そして胸のリンパ節への転移はなし。
ということで、おそらく肺から他臓器への転移はなさそうだ、とのことで一安心。


目下、咳と肋間神経痛が大変。

咳は、「手術の影響で肺の表面がざらざらになっていて、それが胸壁と擦れた時に反射的に出る乾いた咳」だそうだ。炎症反応もないし、これは時間が経ってざらざらしたところが滑らかになって摩擦が起こらなくなるのを待つしかないらしい。(以上あめふら訳)

肋間神経痛は(主治医曰く)、半年ぐらい経てば神経が伸びてきて繋がって(⁉︎)落ち着くんではないかと。それまではロキソニンが友だち。

……ていうか、えっ神経って伸びんの⁉︎

と同時にもわわんと思い出す過去。
お腹の手術でもそういう症状出る人いるからね、って、今は切ったとことその周辺(胸〜お腹あたり)が麻痺してるけど、そういえばお腹切った時もしばらく傷の周りの感覚がおかしかったわ。でもいつの間にか治ったわ。

人体の神秘だわ。


それにしても。

人間ね、腹だろうが胸だろうが、切っちゃったらタダじゃすまないのよ。

と思う。



いやしかし、この手術が成功しなければ何もできなかったので、本当に感謝。
ガーゼちゃん(改)先生ありがとう。もしかしたらあんまり年齢変わんないんじゃないか疑惑もあるけど。
次の治療もがんばります。



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by amefurashimodoki | 2016-11-10 21:49 | RFA・肺切除 | Comments(0)

肋間神経痛

今日で術後16日目。
何だかんだで結構日が経った。何か、左肺切る? → 切れるよ? → 切るよ? → 切ったよ?までの一連の流れが慌しすぎて、現実感が薄い。

そして今日はポケモンつかまえ装置の再販日。
ネットでゲットしましたとも。1時間半かかりましたとも。
これでボール集めが楽になるのではないか。
なんか近所のポケストップが消えてるけど。



肺の手術は肋骨付近を切っていくので、そこの神経に影響が出る。
人呼んで、肋間神経痛。
自分の場合、術後3日目あたりから胸がちくちく痛み始め(そういう意味ではなく)、一日三食ロキソニン生活となった。

肋間神経痛っていうのは先日の帯状疱疹と症状が似ていて(自分の場合、ちょうど逆サイドに帯状疱疹が起こったこともあり)、胸のちくちくぴりぴりとした痛み、お腹側の肋骨の上の皮膚のひりひりとした痛み、筋肉痛みたいな痛みなどが延々と続く。
筋肉痛については傷をかばって変な姿勢やら力の入り具合やらになってるせいもあると思うけど、とにかく手術をした左半身の脇の下と胸から下、肋骨一帯が痛い。
帯状疱疹に比べたら半分くらいの痛みとはいえ、痛いもんは痛い。
この状態を、専門用語で「いずい」といいます。
帯状疱疹の時は2週間でぴたっと痛みが止んだけれども、これはいったいいつまで続くんだろう。


傷とおぼしきところがちくちくするのは、組織がつながるためにがんばってる証なのでいいのです。
ここ数日は何となく、ドレーン跡のホチキス針が自己主張を始めてるような気もするけど、それもたぶん組織が増え始めてる証なのでいいのです。
しかし、道の段差なんかで「おおぅ」となるのはそっちではなく、明らかに神経痛なんだよねえ。
いずい。ほんと。


息苦しさについてはまぁほとんどなくなったけれども、朝目を覚まして体を起こした時に「ああ、肺がしぼんでたんだな」という感じがする。ちょっと暖気運転というか、体勢を整えてやらないときつい感じ。話し始めの最初が苦しいのも、それだけ話すという行為はたくさん息を吸って吐かなきゃいけないってことなんだろう。
しかし逆に考えれば、左肺が半分しかないという状況に本当に体が慣れてしまうんだな。驚きだ。人体の神秘だ。

とまれ、体を慣らしていかないとなあ。本番はこれからなんだよなあ。







by amefurashimodoki | 2016-11-04 21:22 | RFA・肺切除 | Comments(2)

運転できるかな(できた)

術後12日目であります。
まだ2週間経ってないのであります。
しかも今日はおそろしく寒い一日で、降っているのは雨じゃないかもしれない疑惑。


でーもー、ご用事があったので、出かけましたよ車で。
(歩いて出たら遭難してたな)

自分、裏表がはっきりしないリバーシブル体形なのにブラもカップ付きキャミも使わずに出かけたので、「あっハロウィン」とか思われたかもしれぬ。
ちびっこたちが学校に行ってる時間帯に出かけててよかった。



お腹の手術の時は、確か何だかんだで一カ月半くらい運転しなかった(気がしてたけど違った。術後一カ月経たないくらいで運転してた)。だから久しぶりに自分で運転してみた時に、車の加速に体がついていかないわ!でびっくりしたような。
しかし、今回は意外にも何ともなかった。ちょっと取り回しが大きいかな、くらいで。

それよりも気になったのは、傷。
しかも、ヒールのせいか歩くたびに振動が傷に響くという……傷がどこにあるかって?脇っていうより、限りなく背中側なんだぜ。普通にしてたら目視不可能な位置なんだぜ。
何で歩くたびに響くんだろうねえ。それだけ傷口が揺れるんだろうねえ。限りなく背中なのにねえ。

ふーしーぎー。

でも、傷に響いて気になるわ、という程度まで、歩く時に勢いが出てきたってことでいいのかな。
背中、超丸まってたけど。



さらに、今日はうっかりむせてしまってまた大変な目にあった。
ああ、ここで肺を切ったんだな、というのが分かった。そういうのいいから。

ただまぁ、どうやら買い物に出るくらいは平気になった。
そりゃ疲れるけど、しんどいわあぜえぜえ、とまではいかぬ。


……と思ってると、外出先で突然電池が切れたりするので油断大敵。
まだ当分、自分のペースで動くことに専念しようと思う。
でもね明日は朝イチでスタバに行きたいの。







by amefurashimodoki | 2016-10-31 21:49 | RFA・肺切除 | Comments(8)

RFAへの道⑦ 呼吸器外科手術4

術後4日目、ごはんも割としっかり食べて、甘い飲み物は1日一回とする。
夜眠れないので昼寝はせずに、散歩したりデイルームまで行って保険請求の書類を書いたり、各種がんの小冊子を集めてきて読んでみたり。
でも息切れがまだ酷いので入浴はパス。髪が結える長さになっててよかった。
胸のごぼごぼ、肩の筋肉痛、肋間神経痛は変わらず。ロキソニンは胃薬とともに1日3回きっちり服用。
それでも昼間の努力のかいもなく、眠れないのは仕方ない。



そして術後5日目。
レントゲンも採血結果も傷の状態も異常なしということで、退院。
離床が1日遅れたのでスタッフの皆さんはちょっと心配したみたいだけど、その後至って順調な経過をたどり、予定通りの日数で退院できた。
でも正直、最低でも術後1週間は入院させといて欲しいよねえ。




今日は術後10日目。
息苦しさは日常動作(立ったり座ったり屈んだり)でひどくなるので、実家で何もせずに療養中。
ごはんが自動で出てくる夢のような環境。
しかし、先日散歩に出てみたら、30分かかってせいぜい1kmしか歩けなかった。
先日ったって手術から1週間経ってない時期の出来事だから仕方ないんだろうけど、つまりは出力が普段の1/4以下ってことで、やっぱりショック。

それでも気がついたら胸のごぼごぼは聞こえなくなってたし、昨日あたりからだいぶ息切れもしなくなった。
今日は実家に持ってきていた入院セットを整理しながら屈んだり何だりしてみたが、まぁ苦しいけどそこまででもない。
時間ぐすりってすごい。
回復はしている。



そして、術後の消化器科の診察時に、本当に興味本位で血液検査を追加してもらった。
腫瘍を取ったらどれくらいマーカーが下がるのかなと。
そしたら、

CEA 29.5 → 8.1
CA19-9 23.8 → 17.4

下がるもんだなあ!
一応骨転移なんかもちらりちらりと疑っていたけれど(まぁ骨シンチも頭部MRIも異常なしで、転移の可能性は今のところ考える必要はないんだけど)、つまり今回の急激なマーカー上昇は左肺下葉にいた彼のせいだったってことね。
しかしそうであればなおさら、切除できてよかったわあと返す返す噛みしめる。
薬が効かなかったんだもん、彼。



さて、次はいよいよRFAに向けて動き出す予定。
それまでまだしばらく英気を養います。



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by amefurashimodoki | 2016-10-29 23:06 | RFA・肺切除 | Comments(6)

RFAへの道⑥ 呼吸器外科手術3

術後2日目。
朝食前にレントゲンに呼ばれる。
昨日結局立てなかったので車椅子で、となったのだが、結局車椅子に乗るには起きて立って数歩歩かねばならず、そして、何てことなく起きて立って数歩歩いちゃったから自分でもびっくり。
しかしこれで、歩ける = 自力でトイレ行ける = 尿カテ抜去決定。
そして、何となくごはん食べる気になる = 点滴抜去決定。

あとは「これで胸腔ドレーンが抜けたら世界が変わりますから!おうち帰りたくなりますから‼︎」と執刀医は力説していたが、はてさて。
実は硬膜外麻酔のせいか、はたまたよっぽどうまい位置を切ってくれたためか、傷はもとよりドレーンもそんなに気にならず。
それでも硬膜外麻酔が切れて半日くらいはちょっと辛いかな、と思うところもあったが、何より痛いのは肩〜肩甲骨の筋肉痛、そして次点は左胸の辺りに始まった肋間神経痛のぴりぴりちくちく。
ドレーンのとこ痛くないですか、と薬剤師さんやら看護師さんやらに繰り返し言われると、なんか痛いような気もするけど……


で、同室の人たちとおしゃべりをするようになる。
まだまだ体を起こすと息苦しいし、動いた後はしばらく呼吸を整えないといけないが、こうやって人と話すことってかなりのリハビリになるんだなと思う。



そして、咳。
咳をする時は傷口を押さえて、とは言いますが、本当に痛いのは胸の中なんですけどどうしよう。
一度は本当に、残った左肺が破裂したかと思った。
縫合不全が起きやすいとも言われていたので、もうびくびくなんてもんじゃない。
でも咳を失敗してそんな簡単に傷が開いたら、世の中困っちゃうよねえ。

あと不思議なのが、げっぷ。
自分はげっぷが上がってきてもうまく出せないようで、無意識に飲み込んだら、ずきーんて。
まるで刃物で刺されたような痛みが、肝臓の逆サイドあたりに。
人間の体って、繋がってるんだねえ。
以来、げっぷを出すように心がけるようになる。



術後3日目。
昨日、明日朝のレントゲンで問題がなかったら胸腔ドレーン抜去しますよと言われていたが、朝の回診でいきなり執刀医と看護師さんが装備一式とでかいゴミ箱を持って現れたので、その時が来たことを知る。

病衣を脱ぎ、ドレーン側を上にして横向きに寝て、両手はベッドの柵を掴むよう言われる。
邪魔だから?と思ったら、局所麻酔!いだいだいだいだいだいだい。柵があってよかった。
で、まずは抜糸。結構力ずくで。
そして、息を吸って、止めて、はいそのまま!で、ぐいぐいぐいぐいと引っ張られて、抜けた。
と思ったら、すぐにばちんばちんばちんて……
局所麻酔はこのためだったらしい。
ドレーン抜いた後の穴を、ホチキスで留めて終了。うへー。


ちなみに執刀医は若くて可愛らしくて剛胆な女医さんで、もしかしてかつてのガーゼちゃんが進化した姿なのかと思っていたが、違ったらしい。
(※ かと思ったけど本当にガーゼちゃんかもしれない。まぁどっちにしろいいひとなのですき。)


この様子を音のみでモニターしていた同室の人が、ドレーン抜去の時は抜糸があって痛いんだと分かってよかったわ、と言っていた。
自分も人の役に立ててよかった。



で、この後数日続く現象なんだけど、夜になって横になるでしょう。
まぁ脇に傷があるから基本的に仰向けなわけね。
そうすると、息をする度に、胸の中で音がするわけ。
ごぼごぼ、ごぼごぼ、って。
これってあれかしら、体を起こしてる間は胸腔の下の方に溜まってる胸水が、体を仰向けにすると平らに広がって、呼吸をする度に中で波打ってるのかしら。
何なのかしらねえこれ。
でも結構気になるのよね。
咳をした時もねえ、傷口を押さえるでしょう、そうすると何だか水を入れた風船を振ってるみたいな感触がするのよねえ。
何かねえ。ついつい傷口を庇っちゃうから、女マンだ。みたいなポーズになっちゃうのよねえ。
(女マン、もしくはそんな感じの声で読んでね!)



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by amefurashimodoki | 2016-10-29 15:04 | RFA・肺切除 | Comments(0)

RFAへの道⑤ 呼吸器外科手術2

手術日。下剤の手応えはなし。
術衣に着替える → 点滴を刺してもらう → 今朝の分のアルジネードウォーターを飲みながら、出荷を待つ。

点滴については、入院前からちょっと弱っていたのか、なかなか刺さらず参った。
結局3回刺し直して、手の甲に落ち着いた。
しかし、血管がぼこぼこ見えていた分、ここが一番痛くなかった、……かも。



800、手術室へ出荷される。
まずは硬膜外麻酔から。
局所麻酔で痛い痛いと大騒ぎし、管を入れる段階でも痛くて騒いで麻酔を追加され、でも管が刺さってみたら、もしかしてこれって背骨のくぼみに収まってしまうくらい細い管なのかしら。
仰向けにされても何の違和感もない(局所麻酔のせい?)。
で、あとは血圧計とか酸素測るやつとかあれこれ付けられながら、こないだは途中で麻酔切れちゃったんでよろしくお願いしますーとかなんか和やかな雰囲気で談笑しつつ、いよいよマスクを付けられてガスが入ってきて、はいちょっとむせますよ、と言われて本当にちょっとあら何かしらこれむせるわねごほごほ、で記憶が途切れて、目が覚めたらリカバリー室にいた。

な に こ れ す ご い 。



まずは傷の痛みというより、左肩〜肩甲骨がものすごく痛い。
これは手術中の体勢の問題だそうで、数日続きますよとのこと。
あとは、枕元に懐かしのシュアフューザーがいて、スイッチがくっついていて、これを押すと背中から痛み止めが入るらしい。
自分はこれを痛み止めと認識していたけれど、つまりこれは左胸にセルフ麻酔するものなんだね、と数日経って理解した。
スイッチを押すと背中にじわっと液が広がる感じがしてうへえと思うけれど、自分の場合はその後しばらくしてもう一度押して、じわっと感がないくらいが程よい効き具合であるらしい。つまりは2プッシュで1セット。
ただ、押し過ぎると吐き気が出る。
あとは鼻に酸素チューブ、わき腹の上の方から胸腔ドレーン、さらに導尿カテーテル、点滴。
息苦しいけど術後すぐだからそんなもんだろうと思う。
37℃後半の発熱は数日続いたが、氷枕で対応。
麻酔がキレよく醒めて意識が結構クリアだったので、その分強く喉の渇きを感じたが、まめにうがいをさせてもらえたのがとてもありがたかった。


手術の首尾についても執刀医がさっくり教えてくれた。
病理検査の結果、肺の中にいたのはやはり大腸がんだった。
よって、プランAに従い左肺下葉切除とリンパ節郭清を行った。
心臓の裏側にぴったり張り付いていたように見えた腫瘍だが、物分かりよく剥がれてくれたらしい。
手術時間はトータル4時間だったそうだ。
いやーん超予定通り。ありがとう先生。



明けて術後1日目。
相変わらず息苦しかったものの、硬膜外麻酔のおかげで傷はほとんど痛まなかったし、肩〜肩甲骨は結局ただの筋肉痛だからどうしようもないし、ということで、結構気楽に朝を迎えた。酸素チューブも外れた。


ところが。

これから毎日の日課となるところの胸部レントゲン撮影。
今朝はさすがにベッド上で撮ることになり、じゃあ坐位で撮りますから体起こしてください、と言われてベッドのリクライニングと介助で起きてみたところ、


な に こ の 息 苦 し さ !

ち ょ っ と 待 っ て ま じ で 苦 し い !

全 然 息 が 入 ら な い !

ち ょ っ と ど う い う こ と ⁉︎


軽くパニックになるわし。
その後も体を起こすたびに、息苦しさが増して大変。
体を起こすのでやっとなのに、立つとか無理!歩くなんてとんでもない‼︎
先生無理だよこれ全然頑張れないよ?


結局この日は立つも座るもできず、従って尿カテも抜けず。
午前中には一般病室に戻って、昼からは食事も出たものの、やっとこさ体を起こしてお茶だけすすって、あとはひたすら寝ていた。
どうやら体に力が入っていなかったらしい。
力が入らないので、そもそもどうやって起きたらいいかも分からない状態。


どうなるわし!
このままでは世界の平和が守れないぞ……!



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by amefurashimodoki | 2016-10-28 12:20 | RFA・肺切除 | Comments(2)

RFAへの道④ 呼吸器外科手術1

呼吸器外科への入院は、手術の3日前だった。
今回の入院・手術の目的は、左肺下葉を切除して、一番大きな腫瘍を取り除くこと。
……その前に、肺に散らばっている腫瘍が大腸がんの転移巣であることを確かめること。
これがもし原発性肺がんなら、多発転移のステージ4で手術適応外なので、生検のみで手術終了。
入院期間は9日間程度、術前3日、手術を挟んで術後5日で退院の予定。

5年前のお腹の手術の時は何だかんだで3週間入院してたから、それに比べれば肺切除って楽勝なのね、なんて思っていた(そんなはずはない)。

しかし、もらったクリティカルパスを何度も確認するけれど、術前3日という入院期間の必要性が分からない。点滴だって手術当日の朝からだし、何するの?
入院について説明してくれた看護師さんに「どうして手術の3日も前から入院になるのか」と聞いてみたけれど、うーん、病院生活に慣れるため、とか。
うーん。



入院初日はそれでも一応やることがあった。
動脈血の採血とか(ベッドに横になっての採血だったのでよく分からなかったけど、先生が採血のための注射器を太ももの付け根に直角に刺していたような。そりゃ痛かったけど、思ったほどの激痛ではなかった。そして動脈血は思ってたほど赤くもなかった)、麻酔科の診察とか。

麻酔科の先生には、前回のお腹の手術の時、縫合中にふんわりと麻酔が醒めたことを訴えてみた。
点滴による麻酔だと、どうも徐々に覚醒させる時のコントロールが難しいらしい。今回はガスを使うそうだが、「じゃあちょっと深めにかけるようにしますね」って何だか美容院みたいな会話になった。
あとは、今回は術後の痛みのコントロールのために硬膜外麻酔を入れることになった。
背骨のとこに細い管を留置して、そこから直に痛み止めを入れるという。
でも、説明の紙に「麻酔の管自体はすっごい細いから、頑張って入れようね」なんて書いてあったらそりゃ緊張するじゃんー。
パスによれば、管を入れるのは手術の前日または当日。そこで回診の時に「当日の方がいいです(だって全身麻酔かかっちゃうし)」と訴えたら「当日でも全身麻酔の前に入れるからね」とあっさり言われ、一瞬にして夢を打ち砕かれたのは秘密。


その後、入院2日目は朝イチで採血、そして朝の回診時にちょっとだけうとうとしてたのを見つかり「寝るな、歩け」と言われたので非常階段を往復したら筋肉痛になり、夕方から執刀医による手術説明を受けて、骨転移も脳転移もないことを確認。

手術時の問題として、左肺下葉を切除するってことは、気管支を途中で切断することになるから、そこをがっちり縫い止めることができるかどうかという話になった。
自分の場合、長くケモをやっているので、縫合不全を起こす可能性が高いとか。
そうならないために、心臓周りの脂肪とかいらない筋肉とかをパッチとして使うんだって。
さらに、手術の最後に自転車のパンク修理みたいに肺を水に漬けて、空気漏れがないかどうか確認するんだって……じてんしゃ……どうやって……じてん……しゃ……?


3日目はこれまた朝イチでシャワーを済ませ、術後のリカバリー室に持っていくものを揃えたら、毎日の日課であるトリフローと吸入以外、本当にやることがなくなった。


夕食後に下剤を飲み、術後の脱水を防ぐとかいう経口補水液(アルジネードウォーター、紙パックに入ったスポーツドリンクの親玉みたいなの)も飲んで、さらにいつものようにエチゾラムも飲んで、健やかに眠りについた。
まだ点滴すらつながっていない。いいのかこれで。



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by amefurashimodoki | 2016-10-27 22:30 | RFA・肺切除 | Comments(0)

生きてます

いろいろありまして、今朝胸腔ドレーン抜去、明後日退院予定です。


詳しい道のりは後ほどまとめるとして、今はとにかく咳が恐怖。
脇の傷を押さえて咳の大波を乗り越えようとすると、そこに中身が入ってないことを実感します。
後はひたすら傷がある側を庇って動かさないようにしてしまうので、筋肉痛なのか神経痛なのか、もうあんたたち一体何なのって感じのわがままジュリエットな痛みも続き、昨晩は寝るのを諦めました。



取り急ぎ近況報告まで。


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by amefurashimodoki | 2016-10-22 11:19 | RFA・肺切除 | Comments(8)

RFAへの道③ 入院します

まずは左肺下葉切除に向けて、各種術前検査が終了。
骨シンチ、肺血流シンチ、頭部造影MRI、3D-CTその他もろもろ。
今回は手術の日程が急遽早まったこともあり(しかも2週間も)、もう検査詰め込めるだけ詰め込みました、という感じの詰まり様であった。



そしてまあ、怒涛の日程をゆるゆると流されていこうと心に決めたものの、やはり激流は激流であった。
予定がとんとん拍子で早まっていくのはありがたいことなんだけど、それは頭では分かっているんだけれど、案の定気持ちがついていかなかった。

先週末から食べると吐き気、食べなくても吐き気、気持ち悪くなるから食べたくない、という状態になってしまった。
それでも体重ががくがく減っていったわけではなかったけれど、ちょっとずつ減って戻らない。
やばい。
そしてその結果、何だか風邪っぽい。ていうか風邪ひいた。
助けて先生。
ということで、エチゾラムに加えてスルピリド、そしてメイラックスと、気持ちが楽になるおくすりが増えました。
ま、これで確かにごはん食べる気になったし吐き気もしないし、食べて寝られるようになれば結果オーライ。
もういいよ、増えてくれよ体重。







by amefurashimodoki | 2016-10-14 22:36 | RFA・肺切除 | Comments(6)

RFAへの道②' 呼吸器外科にて(ちょっと続き)


当初の手術予定は11月上旬だった。
それでも手術を受けると決めてから予定日までは1カ月を切っており、そこにあれこれと術前検査を詰め込んでいったので、決して余裕のある日程ではなかった。


で、そんな流れで無理やり外来患者の検査が終わった時間に頭部MRIが入った日の前日、病院から連絡が。
数日後には呼吸器外科の診察予約が入っていて、「手術三択問題」の答えはそこで出す予定なのにその前に電話、ああこれはきっとよくないしらせ、と思いながら(基本のかまえ)受けてみると、明日のMRIの前に呼吸器外科に寄ってもらいたい、先生から相談がある、とのこと。

なななななななななにごと、やっぱりよくないしらせ?



そして翌日の夕方。
診察室に呼ばれて入ってみたらば、部長先生(手術三択問題出題者)がしゃきーんと音を立てそうなオーラを発しながらそこにいた。
ななななな、と思ったら、


来週の手術予定に急遽キャンセルが出たので、待機者の中で一番緊急度が高い(!)あめふらさんの手術をやってしまおうと思うんだがどうか


ななななななな。
ええと、来週の手術日ってことは、約一週間後ですね?
手術日が2週間前倒しになったってことですね?
ななななななななな。

……(なうろーでぃん)
……(なうろーでぃん)



……分かりました。お願いします。

というか実質、はいかイエスで答えなさい問題。
自分からすれば、「流れには乗ってみよ」で腹をくくればいい話なのだ。



……しかし2週間前倒しってすごいなあ。先週ケモやったし(手術前1カ月はケモを止めることになっていて、アービタックスとしばしの別れをしてきたばかり)、ちょうど手術日には歯医者の予約を入れてたくらい思いがけない展開。
次の日曜日に入院、と言われて、ああそれじゃすぐに入院セットの買い出しとかしなきゃなあ、まだまだ先だと思ってたからなあ、と診察室のカレンダーを見上げながら思って、ふと。


今は火曜日の夕方、そして入院前の平日はあと3日しかないんですね。
一方術前検査は、肺血流シンチと3D-CTがまだですね。


ということに気付いた。

先生それより検査入れるのが大変じゃないですか、と言ったらば、うんそこが一番問題なんだよねでも何とかなるから、というお返事であった。
さっきより若干しなびていた気がしたけれど。



そしてここから私は毎日病院に通い、検査の合間に消化器の主治医に「なんかつらい」と訴えたり風邪をひいたりしながら入院当日を迎えた。






by amefurashimodoki | 2016-10-13 17:20 | RFA・肺切除 | Comments(0)
2011年、35歳で直腸がん+両肺転移が判明、ステージ4からのスタート。低位前方術、FOLFOX、FOLFIRI、UFT/LV、IRIS、Cet、肺切除、ロンサーフ、肺RFA。
by あめふら
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