あめふら日記

外出はまだ辛いので


『がん哲学外来へようこそ』樋野興夫

さらさらっと読める。
でも、いいなあ「がん哲学外来」。すごく興味深いなあ。
今まで「傾聴」を考えてきたけど、やっぱり「対話」に持っていけないとだめなんだな、と思う。



「病気になるまでは、自分以外の何かに対して期待する気持ちが強い。その気持ちが強ければ強いほど、『病気になったから人生もう終わりだ』と思ってしまう」
「でも、『自分は人生から期待されている』と発想を転換したら、どうか」
「人間誰しも、役割がある。それを探しに行かなくてはならない」

このへんは、内田樹の「贈り物(=自分がしたことに何らかの成果があると認められること)とは、自分がしたことに対して巡り巡って遠くの誰かが『これは自分への贈り物だ』『お礼をしなきゃ』と思った時に成立するものだ」という話と似たようなところがあるなあと思ったり。



中でも、「人生は最後の5年間が勝負、でもどこからが最後の5年間なのかは分からない」というのは面白いと思った。
自分はもう最後の5年に入っているのか、まだ最後の5年に向けた準備期間なのか。
いずれにせよ、「あの時こうしていれば」「あの日に戻れれば」なんてソラニンみたいなことを思わなくていいように生きていかなくてはねえ。





by amefurashimodoki | 2017-05-10 09:05 | RFA・肺切除 | Comments(8)
Commented by kikupuu at 2017-05-10 13:37
手術お疲れ様でした!回復具合はいかがですか?ゆっくり無理なさらずに(^^)
がん哲学外来…興味深いです。入院のお供に持って行こうかな。
Commented by amefurashimodoki at 2017-05-10 15:07
> kikupuuさん

こんにちは。
ああそうか、今度はkikupuuさんが入院ですね。
自分は術後に読むのは辛いかな、と思って入院には持っていかなかったんですが、面白かったですよー。
自分の入院のおともはフラジャイルでした。
Commented by 金魚 at 2017-05-10 17:37 x
この方の本は、ここ数年良書だな~と思う数少ないオンコロジー関連の心の書ですね~
私は、もう少し前のを図書館で借りました。
それにしても、あめふらさん前回同様、今回もご近所の放浪は結構チャレンジだわ、帰れなくならないのは若さだわね。
まあ動いた方が良いとは言うものの。。
早く色々なところが痛く無くなりますように。
Commented by amefurashimodoki at 2017-05-10 18:08
> 金魚さん

こんばんは。
がん関係の新書って当たり外れが多い感があり、かつサイコオンコロジーはスピリチュアルな問題じゃないし身体の治療と切り離すもんでもないんだよね、といったところで、この本はかるーく読めるけど自分の姿勢を振り返っちゃう内容でもありました。
そして病院から一歩出るとここはサバンナなのです。わたくしインパラの気持ちであります。
Commented by くるみ at 2017-05-10 21:12 x
何か月かブログを読ませていただいていて、初めてコメントさせていただきます。
「人生があなたに期待している」というのは、フランクル「夜と霧」の主題でもあります。
ご興味がありましたらぜひ読んでみてください、あめふらさんの気持ちにフックがかかる
言葉があると思います。
流麗かつ、あめふらさんが人生で触れていらしたカルチャーの良い香りがする文章、
毎回とても楽しみです。
Commented by amefurashimodoki at 2017-05-11 08:26
> くるみさん

こんにちは。
『夜と霧』ですか!昔読んで理解できなかった思い出がありますが、年を取った今だったら読めるかも!
ありがとうございます!
Commented by 通りすがり at 2017-05-11 08:35 x
がん哲学もオンコロジー云々もよく知りませんが、

>「でも、『自分は人生から期待されている』と発想を転換したら、どうか」

この思想はヴィクトール・フランクル「夜と霧」が源流ではないかと、ふと思いました。

----------------
ここで必要なのは、生きる意味についての問いを180度方向転換することだ。私たちが生きることからなにかを期待するのではなく、むしろひたすら、生きることがわたしたちからなにを期待しているかが問題なのだ。
----------------
がんに限らず、絶滅収容所入りなど、死期を意識せざるを得ない状況に追い詰められた時の人間の心のありようを示していると思っています。
Commented by amefurashimodoki at 2017-05-12 11:01
> 通りすがりさん

こんにちは。
私は新訳版で読んだのですが、


生きることは彼らからなにかを期待している、生きていれば、未来に彼らを待っているなにかがある

自分を待っている仕事や愛する人間にたいする責任を自覚した人間は、生きることから降りられない


ここなんでしょうかね。
再読してみて、恥ずかしながら「こんな話だったんだ」と思いました。
昔の自分にとっては(訳の問題ではなく)非常に難解で理解しがたい内容に思われましたが、残念ながらいろいろな経験を経た今の自分にとってはするする入ってくる気がします。
2011年、35歳で直腸がん+両肺転移が判明、ステージ4からのスタート。低位前方術、FOLFOX、FOLFIRI、UFT/LV、IRIS、Cet、肺切除、ロンサーフ、肺RFA。
by あめふら
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