あめふら日記

右肺部分切除


世の中はゴールデンウィークとやらであると小耳に挟みましたけれども、あめふらは目下絶賛リストバンドなしの野良入院患者生活でございます。うにゃあ。
本来ならば数日前に「さあ、森におかえり(海か?)」の予定だったのですが、まぁいろいろありまして。



今回は手術の2日前に入院。
何と言っても半年前にも似たような手術を受けているため、お互いに何だか勝手知ったる状態。
術前説明では、

① 右肺の転移巣2つを部分切除、転移巣は両方とも肺の外側にあるので最悪でも区域切除でOK
② 右肺にはもう一つ小さな転移巣があるが、これは切除困難な位置にあるため恐らく今回は手をつけない
③ 手術中の左上葉のみでの片肺換気については、濃度100%の酸素で対応。それでも低酸素状態になった場合は、適宜右肺を動かしながら手術を続行する。その度に作業が中断するので時間はかかるが手術自体は可能(前回さんざん脅かされていたのでどうなることかと思ったけれど)

④ それよかすでにあめふらには左肺が半分しかない上にこれから右の肺も小さくするんだから、肺塞栓症とか無気肺とか肺炎とか起こしちゃったら死んじゃうよ、痛いとかだるいとかつべこべ言わないで術後のリハビリ頑張れ

とのことであった。
右肺と左肺に微小な転移巣があるんだけど、それは手術が終わったらRFAで焼くんだよね?という前提での話だったので内心戸惑いつつ……
あめふらは次はまずケモを考えておったんじゃが……



当日の手術室入室は午後遅くで、点滴入れてT字帯を付けて手術着でひたすらベッド上待機というのはこの上なく辛かった。
絶飲食だし。
手術室入室後は硬膜外麻酔に若干手こずりつつ、また例によって肩の激痛とともに目が覚めたら終わっていた。


所要時間は麻酔開始から3時間半、改めて説明を要する内容もないくらい予定通りだったそうだ。



今回は術後ICUに入ったため、なんと手首に動脈ラインが繋がりっぱなしで、そこから血圧測定と採血をしていた。採血時にシリンジをぎゅーっと引いた時の、親指からひゅーっと血の気が引く、というかほんとに冷たくなる感覚たるや。
そして夜中にドレーンバッグのチェックにやってきた執刀医が、私が目を開けたとたん看護師さんの腕を引っ張ってえらい勢いで出て行ったのはなぜですか夢ですか。きっと夢だ。



術後1日目
今回はレントゲンも比較的穏便に撮ることができた。やはり部分切除と葉切除の違いか。
午前中にはICUから病棟に戻ったものの、なぜか今回は手術してない方の左手に力が入りづらく、うがいのコップなど取り落としそうになる。さらに今回は麻酔のせいか吐き気もあって、食事は丸一日パスした。
でも(残念なことに)これまでの経験から「術後1日目を乗り切れば奇跡の回復」という確信があったので気にせず。
そして今回は術後1日目で歩いた。尿カテは抜けなかったけど。


術後2日目
レントゲンはとりあえず車いすで連れて行ってもらう。その後朝食を1/3食べられたと主張し、点滴と尿カテ抜去。しかし言われた通りに痰が絡んだのをごほごほ出していたらドレーンバッグ内の排液が一気に3倍近くになる。どうやら軽い気胸(肺瘻?)を起こしていて、その空いたスペースに液体が溜まって、咳をするたびにドレーンからごぼごぼ出てきていたらしい。しまいにはあめふら本体のドレーンが挿さってるところからもなんか出てきてびっくりした。人間の身体って、空白ができないようにできているのね。


術後3日目
レントゲン(とりあえず大きな)異常なし。ドレーンからの排液もほぼストップ。ただ、一度昨日のような症状を起こしてしまった以上、最短コース(術後5日)で退院という目は消えた。しっかり治るまでおうち帰っちゃだめ、だって。
もっとも、あめふら的には全く問題なし。
ぼこぼことした排気が断続的に続いて呼吸の圧も不安定だったけど、それも元に戻ったので、「ドレーンを鉗子2本でクランプ」という非常に前衛的で尖ったスタイル(前記事参照)になる。


術後4日目
看護師さんから右背部に皮下気腫を指摘される。自分で触っても分かんないけど(そもそも術後すぐだから皮膚の感覚が麻痺してるし)、押されると確かに皮膚の下でスポンジのようなぷちぷちした感じがする。というのを回診の先生に言ったらば、「首のとこにあったやつですよね、昨日のレントゲンに比べれば小さくなってますから大丈夫」って、他にもあったんかい……
でも他に異常はないので局所麻酔&ホチキスでドレーン抜去。その後一日観察して、問題なければ翌日退院。
二度目だけど(いやだからこそ)やっぱり太いドレーンの抜去はいろんな意味でダメージがでかく、しばし呆然。
とはいえ右肩の筋肉痛もだいぶ良くなったので、楽になったといえば楽になったんだよね。脇の下の縫合跡がもこもこして気になるけど。
午後には意を決してシャワー。
そして、ドレーンの存在が消えた今、傷の痛みと肋間神経痛が俄然意識の中心に躍り出た。


術後5日目
クリティカルパス上の退院予定日。ま、気胸のおかげですでに一日延期は確定しているわけだが。
ところが回診の先生が「明日の朝の採血&レントゲンで問題なければ、明後日退院ですね」と爽やかにのたまう。何かの聞き間違いかと思って「明日じゃなくて、明後日退院でもいいんですか?」と何度も確認したが、退院許可は明日の朝に出せると思うけど、退院日自体は明後日でいいと言う。あーじゃあ冷暖房完備の環境下でひたすら心肺機能のリハビリと現実逃避に励もう(だって退院したら次の一手を考えなきゃなんないじゃん)、ということで、退院予定日再延期。


術後6日目
やや異音はあるものの、レントゲン問題なし。
赤血球少なめCRP高めなのは術後だからで、血小板も白血球もちゃんと足りてるので大丈夫だと思う。ということで、明日の退院は問題なし。
ちなみに背中の手術痕はきれいに左右対称になっているらしい。えっとえっとそれは。何か生えてくるのか。
皮下気腫もまだあるみたいなんだけど、あめふら自分ではわかんないんだよねー。見ても触っても。



今回の手術は前回の左肺下葉切除と違って、右肺上葉部分切除+右肺下葉(ちょっと大きめ)部分切除だった。そのため術後に高熱が出ることもなく、咳をしてもそこまで肺に痛みがあるわけでもなく、横になったら胸水がたぷんたぷんする、みたいなこともなかった。
息苦しいのは息苦しいけど、パニックになるほどでもなかったし。
横になったり体勢を変えると咳が出る、という胸膜反射もそこまでひどくない。

ただ、切断面が長いぶん、縫合して肺に空気を入れた時に予定外のことが起きやすかったのかな、とご拝察。あとはやっぱり度重なるケモで肺の組織も弱くなってただろうし。
結果として、前回の左肺下葉切除より入院生活は長くかかったけど、まぁそれはそれでよかよか。



でもね、やっぱりもう痛いのも苦しいのもほんとに嫌だよママン……ICUにはもう入りたくないよ……


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by amefurashimodoki | 2017-05-05 20:45 | RFA・肺切除 | Comments(0)
2011年、35歳で直腸がん+両肺転移が判明、ステージ4からのスタート。低位前方術、FOLFOX、FOLFIRI、UFT/LV、IRIS、Cet、肺切除、ロンサーフ、肺RFA。
by あめふら
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