RFAへの道⑥ 呼吸器外科手術3
術後2日目。
朝食前にレントゲンに呼ばれる。
昨日結局立てなかったので車椅子で、となったのだが、結局車椅子に乗るには起きて立って数歩歩かねばならず、そして、何てことなく起きて立って数歩歩いちゃったから自分でもびっくり。
しかしこれで、歩ける = 自力でトイレ行ける = 尿カテ抜去決定。
そして、何となくごはん食べる気になる = 点滴抜去決定。
あとは「これで胸腔ドレーンが抜けたら世界が変わりますから!おうち帰りたくなりますから‼︎」と執刀医は力説していたが、はてさて。
実は硬膜外麻酔のせいか、はたまたよっぽどうまい位置を切ってくれたためか、傷はもとよりドレーンもそんなに気にならず。
それでも硬膜外麻酔が切れて半日くらいはちょっと辛いかな、と思うところもあったが、何より痛いのは肩〜肩甲骨の筋肉痛、そして次点は左胸の辺りに始まった肋間神経痛のぴりぴりちくちく。
ドレーンのとこ痛くないですか、と薬剤師さんやら看護師さんやらに繰り返し言われると、なんか痛いような気もするけど……
で、同室の人たちとおしゃべりをするようになる。
まだまだ体を起こすと息苦しいし、動いた後はしばらく呼吸を整えないといけないが、こうやって人と話すことってかなりのリハビリになるんだなと思う。
そして、咳。
咳をする時は傷口を押さえて、とは言いますが、本当に痛いのは胸の中なんですけどどうしよう。
一度は本当に、残った左肺が破裂したかと思った。
縫合不全が起きやすいとも言われていたので、もうびくびくなんてもんじゃない。
でも咳を失敗してそんな簡単に傷が開いたら、世の中困っちゃうよねえ。
あと不思議なのが、げっぷ。
自分はげっぷが上がってきてもうまく出せないようで、無意識に飲み込んだら、ずきーんて。
まるで刃物で刺されたような痛みが、肝臓の逆サイドあたりに。
人間の体って、繋がってるんだねえ。
以来、げっぷを出すように心がけるようになる。
術後3日目。
昨日、明日朝のレントゲンで問題がなかったら胸腔ドレーン抜去しますよと言われていたが、朝の回診でいきなり執刀医と看護師さんが装備一式とでかいゴミ箱を持って現れたので、その時が来たことを知る。
病衣を脱ぎ、ドレーン側を上にして横向きに寝て、両手はベッドの柵を掴むよう言われる。
邪魔だから?と思ったら、局所麻酔!いだいだいだいだいだいだい。柵があってよかった。
で、まずは抜糸。結構力ずくで。
そして、息を吸って、止めて、はいそのまま!で、ぐいぐいぐいぐいと引っ張られて、抜けた。
と思ったら、すぐにばちんばちんばちんて……
局所麻酔はこのためだったらしい。
ドレーン抜いた後の穴を、ホチキスで留めて終了。うへー。
ちなみに執刀医は若くて可愛らしくて剛胆な女医さんで、もしかしてかつてのガーゼちゃんが進化した姿なのかと思っていたが、違ったらしい。
(※ かと思ったけど本当にガーゼちゃんかもしれない。まぁどっちにしろいいひとなのですき。)
この様子を音のみでモニターしていた同室の人が、ドレーン抜去の時は抜糸があって痛いんだと分かってよかったわ、と言っていた。
自分も人の役に立ててよかった。
で、この後数日続く現象なんだけど、夜になって横になるでしょう。
まぁ脇に傷があるから基本的に仰向けなわけね。
そうすると、息をする度に、胸の中で音がするわけ。
ごぼごぼ、ごぼごぼ、って。
これってあれかしら、体を起こしてる間は胸腔の下の方に溜まってる胸水が、体を仰向けにすると平らに広がって、呼吸をする度に中で波打ってるのかしら。
何なのかしらねえこれ。
でも結構気になるのよね。
咳をした時もねえ、傷口を押さえるでしょう、そうすると何だか水を入れた風船を振ってるみたいな感触がするのよねえ。
何かねえ。ついつい傷口を庇っちゃうから、女マンだ。みたいなポーズになっちゃうのよねえ。
(女マン、もしくはそんな感じの声で読んでね!)
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by amefurashimodoki
| 2016-10-29 15:04
| RFA・肺切除
2011年、35歳で直腸がん+両肺転移が判明、ステージ4からのスタート。低位前方術、FOLFOX、FOLFIRI、UFT/LV、IRIS、Cet、肺切除、ロンサーフ、肺RFA。
by あめふら
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