RFAへの道① せんせいに、そうだんだ!
自分、今のところ原発巣は再発なし、その代わり両肺に転移巣(多発転移)という状態。
ラジオ波焼灼術(RFA)は、肝臓がんでは保険適用だけど、肺では自由診療。
そろそろ使える薬も減ってきたし、薬を使い切る前に何かやりたいけど、手術は腫瘍が多いから適応外だし、放射線はケモとの兼ね合い的に厳しいし、温熱療法とかどうかな → マイクロ波って何? → ラジオ波焼灼……焼灼?って、何て読むの?みたいな間抜けなところから始まった。
私の状況ではどうやらラジオ波焼灼しかなさそうだけど、できるかどうかは分からないし、やってる病院はここからかなり遠いし(飛行機の距離、もしくは新幹線で半日がかり)、先進医療から外れた自由診療だから費用もかかるし、そもそもあまり情報もないし、でもね、でもね。
体力的にも経済的にも、思い切れるのは今がリミットではないか。
そこで、スキル「せんせいに、そうだんだ!」発動。
実施例が多いA・Bの病院のHPを印刷し、診察時にご相談。
ケモを続けることに異存は全くないが、できることを今のうちにやっておきたい、他に転移が出ちゃったらもうできないし、働けなくなったら思い切った治療は難しくなるし、と。
やはり肺に対するラジオ波焼灼はなかなかレアな治療法なので、主治医からアプローチできる先はないみたいだけど、それだけにまっさらな状態でとにかく話を聞きに行くのがよいのではないかという結論に至った。
で、この辺から、いろいろと思いがけない展開が起こり始める。
① 自分が行ってみようと考えてたのは一番実施例が多いA病院だけだったが、後から主治医から「どうせなら(次に実施例が多い)B病院にも行ってはどうか」と連絡が。……正直、その時はええっと思った。でも、面倒がるところが自分の悪い癖でもあるため、一晩考えて、思い切ってその提案に飛び込むことにした。
② A病院とB病院の予約日が1カ月近く離れてしまい、先に予約が取れていたB病院の日程をA病院に合わせて動かしてもらうことも考えた。しかしまたまた一晩考えて思い直し、先にB病院を受診することに。
③ B病院では、気管支や血管に近い腫瘍があるため現状ではラジオ波焼灼実施はできないと一度は言われた。でも、ちょっと粘ったところ、その腫瘍を手術で取れれば残りは治療可能との提案を受ける。ただし、多発転移だしラジオ波焼灼はあまり知られていないため、手術を引き受ける施設は少ないと思われる……が、同じB病院の外科でなら、手術 → ラジオ波の流れができているので可能ではないかと。で、手術の実施の可否の参考データとして、ということで、ほぼ術前検査をしてもらう。
④ 持ち帰って、再度「そうだん」スキル発動。B病院で言われた「腫瘍を手術で取る」とは腫瘍のみの部分切除ではなく肺下葉切除で、それなりの手術だし術後の診察もある。そのためできればかかりつけ病院の呼吸器外科でやってもらえないかと相談。実は以前、呼吸器外科には腫瘍の切除について相談したことがあり、一旦は難しいという返事をもらっていたこともあって、うーんどうかなあ、治療の流れ的にも全部B病院でやってもらった方がいいと思うけどなあ、……と渋られつつ、それでも粘ったところで主治医スキル「だめもとで、でんわしてみよう!」発動。
⑤ ケモ終了後、診察室に戻ってみると、なんとかかりつけ病院の呼吸器外科で手術を引き受けてもらえるとのこと。ラジオ波焼灼前提の手術であることも伝えたが、それでも大丈夫、やりますよとのことであった。自分もだめもとだと思っていたので、変な声が出た。これはものすごく助かる。
主治医によれば、B病院にしろかかりつけ病院にしろ、標準治療の選択肢がまだある状態だったらここまで上手くは行かなかったのではないかとのことで。
そうですねほんとよかったです助かりますありがとうございました、と言いつつ、あれ今すごいこと言われた?いやいや気のせい。
実は肺下葉切除なんてこれっぽっちも考えてなかったので、しかも肺を切るとなるとQOLの問題が出てくるので、B病院での診察結果からこっち、どうしようどうしようと混乱の極みであった。
治療法があってよかった、というのは頭ではわかっていても、気持ちが全くついていかない状態で。
でも、数日かかって手術やむなしという気持ちになって診察を迎えて、さてどこで手術を受けるか?という問題も解決しつつあるので、こうなったらこれは流れに乗るしかないでしょう。
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by amefurashimodoki
| 2016-10-05 17:36
| RFA・肺切除
2011年、35歳で直腸がん+両肺転移が判明、ステージ4からのスタート。低位前方術、FOLFOX、FOLFIRI、UFT/LV、IRIS、Cet、肺切除、ロンサーフ、肺RFA。
by あめふら
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