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あめふら日記

ふらりくらり

友人には「自分だったら泣いちゃうかも」と言われ、
親には「この子は強すぎるんです」と言われ、

でも、私だって達観しているわけではない。



ちょっと気が緩むと、「もう次はないかも」という思いがむくむくと頭をもたげてくる。
これはちょっとした恐怖。
お客様とやりとりをしながら、「このやりとりもこれで最後かも」と思ったり。
仕事してて「次はこう持っていこう」という話になったときに、「次は自分ここにいるんだろうか」と思ったり。
カップルを見てあーこれはないなと思い、乳幼児を見てあーこれもないなと思い。
ディープなしがらみのある人間関係は肉親以外ないことが、今となってはラッキー。
結婚もしてないし、子どももいないし。
自分のためだけに生きられる環境にいたのはラッキー。

……なんだけど、でも一人で入院の準備の買い物をしながら、何だか自分が情けなくて仕方なくなってくる。

さっきは、抗がん剤での根治は期待できないという話を思い出し(いや常に頭の片隅にあるな)、治らないのに副作用で辛い思いすることに意味があるのかなーとまで考え。



じゃあこの気持ちを誰かに話したら楽になるのかしら。
誰にも言えない思いって、やっぱり誰にも言えないよねぇ。

だってあなたはがんじゃないもの。
生存期間とか延命とか、まだ無縁だもの。
一か月前の自分だったら、分からないもの、がんに罹患した気持ちって。

だったらねぇ。
言っても仕方ないよねぇ。
相手に負担かけるだけだもんねぇ。


まだ入院もしてないのに、こんなんで大丈夫なんだろうか。






by amefurashimodoki | 2011-07-16 23:33 | 病気さまざま
2011年、35歳で直腸がん+両肺転移が判明、ステージ4からのスタート。低位前方術、FOLFOX、FOLFIRI、UFT/LV、IRIS、Cet、肺切除、ロンサーフ、肺RFA。
by あめふら
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